そんなやる気レスな健太だが、子どもたちからの人気はなぜか抜群。番組に届くハガキも健太宛のものが大半を占めていた。その様子に焦ったのは、健太に比べて人気がイマイチな守(丸山隆平)。なんとかこの状況を打開しようと、突然ソロを歌わせて欲しいと願い出る。以前、生放送で思わぬ失態を見せてしまった守だったが、今回のソロはなかなかの出来、とスタッフは安心。だがふたを開けてみると、彼のソロパートで視聴率グラフはガクンと低下! あげく『働くシルバーさん』のコーナーが、番組の最高視聴率を獲得していることが判明し、守はガッカリ。
そんなある日、守は氷室(戸次重幸)が主役を務める劇団のチラシを発見。しかもそこには守の同級生も参加していた。夢だったミュージカルスターになるため、守はみんなに内緒でオーディションを受けに行ってしまう!
一方、明音(千紗)は、ソースケ(SAI)が作った楽曲のデモテープをプロデューサーの安斉(吹越満)に相手にもしてもらえず落ち込んでいた。「自分が欲しいのはジゼルの音楽じゃない。水野明音だけだ」と安斉に言われた明音は、この先自分がどうしたらいいのか迷ってしまう。迷いの中、明音は健太の家の前へ。すると玄関先でさくらに遭遇。なりゆきで夕食をともにすることになる。健太の『みなうた』での活躍DVDを見ながら楽しいひとときを過ごした矢野家と明音。だが健太は明音の笑顔の裏側になにか悩みがあることを察知する。「なにか困ったことがあったら言えよ」。優しく気遣ってくれる健太に、明音は安斉との一件を打ち明ける。
ある日出勤した健太は守の様子がおかしいことに気づく。どうやら守はミュージカルのオーディションに落ちてしまったらしい。自分に黙ってオーディションを受けていたことに憤慨する健太は収録中に守を非難する。だが守は自分の不満や劣等感を健太にぶちまける!
「負け続けてきた人間の気持ちなんか矢野くんにはわからないよ!」守の言葉に、健太は自分の過去を打ち明ける。クビを切られたジゼルの元ボーカルとは自分のことであること。自分にはもうここしか居場所がないこと。「俺らはふたりで歌のお兄さんだろ」という健太の言葉に、守はもう一度ここで頑張っていくことを決心する。そして健太も、さんざん真鍋に注意されていたタバコをやめることを決意。あらためて歌のお兄さんとして進んでいくことを誓う。
しかしそんな『みなうた』にも危機が迫っていた…。3月いっぱいでの番組の打ち切りが決定してしまったのだ。
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