亮二は男の声しか聞いていないが、男は亮二の姿を見ている。いつか亮二を見つけ出し、口封じのために殺しにくるかもしれない…。亮二を案じた兄の雄一は「黙っていた方がいい。時効が成立するまで見つからなきゃいい」と言い聞かせ、その言葉に亮二は従ったのだった。
その正体不明の男が、上海で亮二の命を狙ったに違いない。そして犯人は、亮二の上海行きを知り得た人物…。そう考えた亮二は、信造(北大路欣也)のアリバイ調査を丸山(小日向文世)に依頼。さらに、宮部(浅野和之)の店を訪ねて話を聞こうとするが、宮部が信造に電話をかけ、亮二の訪問を報告したのを知って「あなたは信用できない」と店を出て行く。
大田西署に戻った亮二は、信造の不審な行動を丸山から聞く。上海で事件があったころ、信造は出席予定だった会合を急遽キャンセルし、姿を見せなかったというのだ。その間の足取りは自分が調べると言う舜(稲垣吾郎)を、亮二は「俺は誰も信じない」と突っぱねる。
そんな2人に丸山は、上海行きの旅客機の搭乗者名簿を調べようと提案。亮二らは名簿の中に信造の名前を探すが、見つかったのはなんと丸山の名前だった!「あり得ない…」と動揺する丸山を、亮二は犯人扱いして厳しく追及する。
丸山まで疑う亮二を舜は諫めるが、亮二は「誰も信じられない」と耳を貸さない。さらに舜から、秋本が均(大杉漣)と繋がっていると聞くと、亮二はさっそく秋本に会い、「なぜ隠していた」と詰問。誰も信じようとせず、疑いの刃を向ける亮二に秋本は「お前は変わった」と冷ややかに告げる。その直後、亮二は街で信造と一緒にいる唯衣(相武紗季)の姿を見かける。信じていた妹までもが信造と繋がっていたのか? ショックを受けた亮二は唯衣を厳しく問い詰める。
葛城家を訪れていた真知子(市川実和子)が、志摩野(堺雅人)と均が繋がっていたことをサチに明かした。すると清子(風吹ジュン)は、佐智絵の手紙を燃やすよう志摩野に指示したのは均ではないかと言い、均がある理由で25年前の事件から目を背けていると告げる。
その均が、偽造パスポート事件に関わったとして、過去に事情聴取を受けていたことが判明する。丸山は、均と信造が手を組み、丸山と亮二を仲間割れさせようとしたのではないかと言う。警察上層部を通じて手を回せば、誰かが偽造パスポートで丸山の名を語って出入国することも不可能ではない。まもなく、サチが2人の繋がりを知らせてきた。偽造パスポート事件の折、均の疑いを晴らしたのが信造で、以来2人は頻繁に会っているというのだ。
また、舜は宮部から「25年前の事件は終わっていない」という電話をかけたのは自分で、ある人物に頼まれたと告白される。一方、佐智絵の遺体を見つけた河原に立つ亮二。あの日から亮二は正体不明の男の影に怯え、人を信じる力をなくしたのだ。思いにふける亮二の前に、信造が現れ…。
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