2009年02月06日

ありふれた奇跡 第6話

中城加奈(仲間由紀恵)から子供が産めないことを告白された田崎翔太(加瀬亮)は、加奈に呼び出されて藤本誠(陣内孝則)の部屋にやって来た。誠は、「妙」で加奈に手を出そうとして以来の再会に翔太に自分を殴るように言うが加奈はひきずらないように声をかけ、自殺しようとした理由の詳細を話すから立ち会って欲しいと頼んだ。静かに話し始めた加奈。数年前、付き合っていた男の子供を妊娠した加奈は、その男が別の女性を妊娠させ中絶させていたことを知り中絶をした。しかし、それが原因で妊娠できない体になっていたのだ。話を終えると、加奈は何も言わないで欲しいと部屋を1人出て行く。

 誠はゆっくり時間をおいて考えろと助言するが、部屋を出た翔太は中城家に向かった。静江(八千草薫)が応答し、加奈はまだ帰っていないという。翔太を歓迎し、ひ孫が見られる日が楽しみだと無邪気に話す静江に翔太は子供は欲しくない、持つ気はないと言い切る。そこへ加奈が帰宅した。驚いた加奈は翔太を追い返し部屋に戻るが、そこへ静江がやってきた。翔太が子供をつくる気がないとの発言したことを静江から聞いて驚く加奈。

 その後、メールでやりとりをする加奈と翔太だが、「子どもなんかいらない」という翔太に加奈は「感情に流されることなくゆっくり考えて」と繰り返す。そんな中、加奈の部屋に朋也(岸部一徳)がやってきた。静江から話を聞き翔太を批判する父に、加奈は話をそらすように桂の症状や朋也自身が何かを隠してないかと問う。朋也は、誰にだって人に言わないことがあると言って部屋を出て行く。

 ある日、翔太の家では、夕方風呂に入っている重夫(風間杜夫)に四郎(井川比佐志)が早く支度をしろという。翔太がいない時に話があると朋也が訪ねてくるというのだ。翔太を婿養子に欲しいと言われるのではないかと構えていた四郎だが、朋也の話は翔太が結婚しても子供はつくらないと発言したことだった。驚きながらも翔太がそんなことを言うはずがないと否定する重夫と四郎。やがて話は家柄のことにまで及び、双方は口論になってしまう。

 数日後、翔太の仕事場に律子(キムラ緑子)が訪ねてきた。律子は、重夫に翔太が子供はいらないと言い出したのは自分のせいだから会って話すように言われたという。翔太は、律子のせいではないと言いつつも子供はいらないときっぱりと言い切るのだった。


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