捜査を外された丸山(小日向文世)と舜(稲垣吾郎)のもとに、事情聴取を終えた唯衣が戻ってきた。唯衣は、亮二(江口洋介)が朝まで家に帰らなかったことを刑事に話したと言い、昨夜のアリバイがないことを案じていた。志摩野(堺雅人)は、亮二が佐智絵殺しの犯人を「殺す」と言ったことを刑事にしゃべったという。疑いを向けられた亮二に舜は昨夜のことを質すが、亮二は「時間をくれ」と口をつぐむ。しかし丸山と舜は亮二の前夜の行動を探り、亮二が犯人を自首させようとしていることを悟る。
サチ(広末涼子)に付き添われた清子は、志摩野の車で自宅へ。車中、サチは25年前のことを話して欲しいと清子に頼む。サチには関係ない過去だと制する志摩野。だがサチは、娘として清子の過去を受け止めたいと言う。
その頃、富岡(谷原章介)は新藤の死体の第一発見者となってしまった唯衣のため食事を作ってやっていた。明るく振る舞う富岡に、亮二は事件の夜に目撃したことを話す。新藤の待ち合わせの相手は富岡だった。2人が姿を消した後、亮二は新藤の顔見知りを訪ね、富岡と新藤の繋がりを知ったのだ。
富岡はすべてを告白した。新藤から金で事件の真相を聞こうとしていたこと、新藤に頼んで佐智絵の手紙を入手しようとしたこと、亮二が仕組んだ記事が出た直後、新藤が「懐かしい人から連絡をもらった。事件を掘り起こすのは止めろ」と警告してきたこと…。そして昨夜、新藤に真相を話すよう迫ったという。ところが新藤は、金をもらうために真相を知っているふりをしたと白状。「どこにでもあるどうでもいい事件」と佐智絵の死を切り捨てた。逆上した富岡は新藤を撲殺。亮二に助けてもらおうと車に遺体を隠したという。そう語った後、富岡は自殺を図ろうとするが、亮二の必死の説得で自首する。
翌日、サチが大田西署を訪ね、清子が明かした25年前の真実を亮二らに話す。事件の日、新藤には警察に言えないアリバイがあった。葛城家で清子と会っていたのだ。帰宅した佐智絵は新藤がいると知って玄関で引き返し、直後に殺されたらしい。
犯人は新藤ではないと言うサチ。だが亮二は、警察上層部の圧力に守られていた新藤には何かあると睨む。舜は「親父が絡んでる」と信造(北大路欣也)への疑惑を口にする。ノンキャリだった信造は25年前の事件を機に異例の出世を遂げていた。何が信造を押し上げたのか?「親父の過去は俺が暴きます!」と舜は決意を表す。
一方、葛城家では、サチに真実を話したことを責めるに清子が告げていた。「あなたのことは話してないわ」。
帰宅した亮二を待っていた堀米(マギー)が思わぬことを明かした。富岡が事件を調べ始めたのは、仕事で上海にいる秋本(佐々木蔵之介)がきっかけだったらしい。「秋本くんは、25年前の事件の何かを知っている」。そんな中、志摩野から連絡が入る。もうすぐ日本を発ち、上海に戻るというのだ。
サチは施設にいた頃、“幸”と書かれた黄色いタオルケットを持っていた。そして志摩野は昔、黄色いタオルケットに包まれて捨てられていた赤ん坊を探して施設を訪れていたという。その理由を志摩野は告白する。「サチさんは血の繋がった僕のたった1人の妹」…。
警視庁・刑事部長室では、均が信造を訪ね、志摩野がサチの兄であることを話していた。そんな中、舜が現れ、亮二の動きを密告。上層部に逆らう亮二に協力するより、警察組織の人間として「俺は警察を、親父を守ります」と信造に宣言して…。
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