「佐智絵は2人の関係を知り、新藤に殺されたのではないか?」と追及する亮二に、時効となった佐智絵殺しをなぜ調べるのかと、逆に亮二を問い詰める志摩野だったが、から新藤の話を聞いたと漏らしてしまう。亮二は均と清子に事情を聞くと意気込むが、丸山(小日向文世)に止められる。時効事件は捜査の対象外なのだ。
新藤を探すのが先だと諫める丸山に亮二は「新藤は捕まらない」と言う。逃亡中に亮二らを脅すなど大胆なことができるのは、新藤を守る誰かがバックにいるからだと。25年前、新藤を逮捕できなかったのも腑に落ちるという亮二の言葉に、舜(稲垣吾郎)は信造(北大路欣也)への疑念を察して黙り込む。
そのころ、新藤は葛城家に現れていた。そして清子がいないと知ると、サチ(広末涼子)にある伝言を託す。
その夜、亮二は舜を自宅に招く。そこに富岡(谷原章介)と堀米(マギー)も現れ、富岡が事件を調べる中で、すでに新藤の存在を知っていたことを明かす。「もっとデカいネタを掴む」と執念を見せる富岡。新藤を起訴できなかった警察への怒りを露わにする堀米。佐智絵の死は、同級生に今も暗い影を落としていた。「殺されたことを見過ごすことは人として許されない」という亮二のつぶやきを舜は複雑な思いで聞く。
翌日、亮二と舜は、自分たちの部署が新藤の事件から外されたと告げられる。それでも捜査を止めない2人に丸山は「目立たないようこっそりやれ」と目をつぶる。
退院した清子はすべての記憶を取り戻していた。だが「あの日のことは誰にも言わないと決めた」と事件について口を閉ざす。
そんな折、丸山が警察功労特別賞の受賞と引き替えに部下の厳重管理を命じられた。亮二らが捜査を続ければ、丸山が厳罰を受ける。明らかな上層部からの圧力だ。署内のコンピュータに向かった舜はある覚悟を決め、職員データから信造の経歴を調べる。
一方で、唯衣(相武紗季)のもとに信造が挨拶をしにやってくる。これも信造からの圧力なのかといぶかしむ舜。
そして丸山の授賞式の当日。会場に入った亮二の携帯に取り乱した様子のサチから連絡が入る。「母がいなくなったの。新藤に会いに行ったのかもしれない!」。サチは迷った挙げ句、新藤から頼まれた「もうすぐ東京からいなくなる。最後に会いたい」という伝言を清子に伝えたという。これを聞いた清子は「許せない」とつぶやいたという。「嫌な予感がする」と不安を訴えるサチ。
授賞式が始まった。清子と新藤が落ち合う場所を推測し、壇上の丸山に一礼して会場を出て行く亮二。舜も、視線で無言の圧力を示す信造を強く見返して外へ。そして丸山もまた、受け取ったばかりの賞状を破き、2人の後に続いた。
手分けをして清子と新藤を捜索する3人。まもなく亮二は、人待ち顔で佇む新藤の姿を発見するが・・・。
次の日の朝、マンションの駐車場で車に乗り込もうとした唯衣が、トランクに押し込まれた遺体を見つける。新藤だった・・・!
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