神咲雫(亀梨和也)がフランスワイン、本間長介(田口浩正)がイタリアワインの中から探し、テイスティング会によってどちらか1本に絞ることになった。「辞職をかけて勝負だ」と鼻息の荒い長介。
しかし、雫には「第三の使徒」をめぐる遠峰一青(田辺誠一)との戦いも待ち受けていた。
「このワインはモナリザである…『愛しき人』…」
「第三の使徒」をイメージした神咲豊多香(古谷一行)の遺言状が霧生(戸田菜穂)によって読み上げられた。「神咲先生の愛した女性、というわけですね…」とつぶやき、雫と視線を交える一青。
そんな中、遺言を聞き終えたロベール(竹中直人)の様子がおかしいことに気がつく霧生。
「第三の使徒にして、非情すぎる問題だ。豊多香よ、お前は本当にそれでいいのだな?」
豊多香の遺影にそう問い掛けるロベール。「モノポール」で柴野原みやび(仲里依紗)たちと「第三の使徒」について模索する雫。モナリザには謎が多いと言う。
そして、セーラ(佐々木希)はモナリザのモデルにも諸説あると言う。
「父は『愛しき人』と例えた…」考え込む雫に、みやびが声をかける。
「それって、神咲君のお母さんのことだよ、きっと!」
しかし雫は、母が倒れたときに父と一緒にいた「ほのか」という女性のことが頭から離れずにいた。「父の愛しき人…」
その頃、一青は一心不乱にモナリザをキャンバスに描いていた。
自らがモナリザを描いたレオナルド・ダ・ヴィンチになりきることで「第三の使徒」に近づこうとしていたのだった。
狂気とも見えるその様子を遠巻きに見て、怪しげに微笑むマキ(内田有紀)。
バレンタインフェアに向けての、雫と長介のテイスティング会の日が迫る。雫は、「愛しき人」という共通するキーワードから、フェアに用意するワイン=第三の使徒なのでは? と思いつく。女性的で口当たりも優しいワイン。みやびと共に、モナリザのイメージに近いワインを模索して行く雫。
そんな時、雫とみやびの前にマキが現れ、二人を食事に招待する。するとそこには遠峰一青も現れた。驚く雫と一青をよそに微笑むマキ。
「それでは晩餐を始めましょう」
モナリザについて意見を交わし合いながら、対立して行く雫と一青。たとえテイスティングをしなくとも、2度と負けないという一青に対し、
「それならば僕もテイスティングはしません」と雫も宣言してしまう。
二人は「第三の使徒」を口にしないまま、対決の日を迎えようと約束するのだった。雫は「愛しき人」を意味するワインにたどり着くことができるのか? 神咲豊多香が愛したモナリザとは一体誰を意味するのか?
雫の母親なのか? それとも・・・? さらにロベールが「非情すぎる」と恐れている、今回の対決の結末とは!?
熾烈な戦いが、さらに白熱してゆく・・・
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