こうして今後はうらら(片瀬那奈)が番組のメインを務め、健太と守(丸山隆平)は“歌のおねえさんのゆかいな仲間たち”として引き続き出演することになったのだった。
しかし相変わらず“歌のおにいさん”業になじめない健太は収録で笑顔を浮かべることができず、真鍋(木村佳乃)たちを困らせていた。自分を捨ててメジャーデビューした明音(千紗)の活躍を見たり、番組への復帰を狙う氷室から番組への愛情のなさを指摘されたりするたび、自分の居場所は子ども番組ではない、と思う健太だった。「俺が歌いたいのは童謡じゃない」。そう真鍋に告げ、スタジオを去る健太。そんな健太に真鍋は「何を歌うかってことと、どう歌うかってこと、どっちが大事だと思う?」と問いかける。
やる気の見えない健太に愛想を尽かした住吉(前田健)らが、健太なしで収録を始めようとしたそのとき。健太がテレビ夕日専務の孫・わたる(清水優哉)に引っぱられてスタジオに現れる。収録に参加することになったわたるはなんとも傍若無人な振る舞いを。思わずわたるを怒鳴った健太は彼を泣かせてしまう!
「出て行きなさい」真鍋は冷たく言い放つ。健太は番組を辞めることを決意し、真鍋にその旨を告げる。と、そこに明音が現れ、中途半端な気持ちでいる健太をあらためて突き放す。「もう一度一緒に歌いたい」と懇願する健太に明音は「もう遅い。今戻ったらあたしも健太もダメになる」と拒むのだった。
歌いたいなら、自分の居場所を探せ…。明音の言葉の意味をぼんやりと考える健太のもとにみちるが。一緒にわたるに踊りを教えて欲しいというのだ。誰もいなくなったスタジオで踊りの練習をする3人。その様子を真鍋がこっそりサブから見ていた。
無事踊れるようになったわたるから「ありがとう、歌のお兄さん」とお礼を言われた健太。この場所で頑張っていく決心をした健太は真鍋にこう言うのだった。「歌のお兄さんになるには、どうしたらいいですか?」
歌のおにいさん TOPへ
タグ:歌のおにいさん