雪乃は、父・雄三(大高洋夫)、母・晃子(かとうかず子)と3人暮らし。雄三らの話によると、この家に引っ越してきてから、家が地震のように揺れたり「カン、カン」というラップ音が聞こえるようになった。さらに、雪乃が寝ている時によくうなされるようになったと言う。雅(沢村一樹)らは、その話をまったく取り合わなかったが、キイナ(菅野美穂)とタケル(平岡祐太)は、目の前でテーブルの上のカップがひとりでに動き出し、床に落ちるのを目の当たりにし、唖然となった。
現場検証の結果、外部から侵入した痕跡がなかったため、捜査陣は、両親のどちらかが危害を加えたか、あるいは雪乃の自傷である可能性が高いと断定した。だが、壁の落書きの筆跡は、明らかに3人のものとは違っていた。
まもなく、深田家にビデオカメラを持ち込んで監視を始めたキイナは、真夜中、雪乃が何かにとり憑かれたように暴れ出す姿を目撃する。そして、雪乃は突然、「サトシ」という名前を口にした。サトシというのは、8年前に水死した雪乃の3歳年上の兄。当時、桟橋で雪乃と遊んでいたサトシは、誤って湖に転落したと報告されている。
捜査が進められる中でも、深田家の異常現象は収まらなかった。そこで、科学捜査研究所の真一郎(塚地武雅)を訪ねて相談したキイナは、深田家に異常現象を起こす原因のヒントをみつけて――。
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