2009年01月14日

トライアングル #02

サチ(広末涼子)の個展に亮二(江口洋介)が現れた。その姿を見たサチは表情を硬くする。清子(風吹ジュン)に同窓会があることを知らせ、サチを出席させるよう仕向けたのは亮二だった。「何のために?」と詰め寄るサチに亮二は、サチの正体を探っていたことを明かす。サチは、佐智絵が殺された後、葛城家に迎えられた養女だった。精神的に不安定だった清子はサチを佐智絵だと思い込み、サチは佐智絵を演じ続けるしかなかった。この事実を突きつけられたサチは、亮二がなぜ自分のことを調べるのかがわからず動揺する。

そんな折、サチを訪ねた舜(稲垣吾郎)は、亮二が25年前の事件について執拗に調べていると話す。「おかしいと思いませんか?」と舜に問いかけられ、サチは亮二について疑いを深める。この疑惑を亮二にぶつけたサチは「葛城佐智絵さんを殺してくれて、ありがとう」と謎めいた言葉を口にする。

堀米(マギー)が強盗に襲われた事件を捜査していた丸山(小日向文世)もまた、亮二に疑いの目を向けていた。盗まれたのは現金と、富岡(谷原章介)から預かったという原稿。事件の直前に堀米に会い、原稿を読ませてくれと頼んでいた亮二は明らかに怪しい。
だが、事件の真相は意外なものだった。堀米が会社の金を借金の返済に使ったことを隠そうと仕組んだ狂言強盗だったのだ。亮二に追及された堀米は、亮二に疑いを向けるために原稿も盗まれたと嘘をついたと言い、預かった原稿など最初からなかったと白状する。

その頃、サチの個展会場に絵を高額で買い取りたいという志摩野コーポレーションの社長・志摩野鷹也(堺雅人)が現れる。趣味で新進画家を発掘していると言ってサチに近づく志摩野だが、じつは以前からサチの友人・木元真知子(市川実和子)と通じ、サチの身辺を報告させていた。

真知子とともにサチの家へ向かった志摩野は、パニック症状を起こした清子にケガを負わされたサチを見つける。清子は25年前の事件直前に娘が書いたという手紙を探すうち、暴れたという。手紙は事件の直前、大人になった自分宛にメッセージを書くという学校の授業の課題で佐智絵が綴ったものだった。清子が手紙を探し始めたきっかけが、正体不明の男から受けた電話だったと知った志摩野は、亮二のしわざではないかと考える。

数日後、大田西署に志摩野の秘書が訪れ、「サチの身辺を探るようなことはやめて欲しい」と亮二に伝言を残す。志摩野とは何者なのか?舜とともに志摩野コーポレーションへ向かう亮二。志摩野は2人が現れるのを予測していたかのように「お待ちしてました」と迎える。

サチとの関係を問いただす亮二と舜を「古い付き合い」と曖昧な言葉でかわした志摩野は、2人にサチの過去を明かす。サチは生後すぐに親に捨てられ、大阪の児童養護施設で親の愛を知らずに育った。10歳になるまで養子縁組が決まらず、もう誰かに愛されることはないとあきらめていた矢先、清子が施設を訪れ、殺された佐智絵に似たサチを養女にしたいと申し出たのだ。サチが佐智絵の身代わりとして生きることで手にした幸せを壊すなと訴える志摩野は「25年前の事件には触れるな」と亮二に釘を刺す。

一方、サチは自宅で佐智絵が書いた手紙を見つけてしまう。その内容を読み、衝撃を受けるサチ。そこに謎の男から電話が入る。「手紙は見つかりましたか?」。男に呼び出され、手紙を手に外出したサチを街で見かけた亮二は、その後を追う。まもなく、指定された場所に到着したサチを、突然ナイフを持った男が襲う。咄嗟に飛び出してサチを庇った亮二の体に、男のナイフが突き刺さり・・・。


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