その頃、後藤田の元にオークションの招待状が届いていた。幸子(国仲涼子)と、これで世界のセレブの仲間入りとほくそ笑む後藤田。そこに郡司康夫(風間杜夫)がやって来た。郡司は、後藤田にアリスが世界中のセレブから借金をしてオークションに参加するらしいと告げる。後藤田は、アリスがいくら集めるつもりか探るようにと郡司に指示を出した。
偽オークション前日。会場は、太郎や仲間たちの手によって、着々と出来上がって来た。そんな時、アリスは真紀子(若村麻由美)から、本当に後藤田をやっつけてよいのかと問われていた。アリスは頷くが、何か他に問題がある様子。真紀子が、太郎のことなのかと重ねると、アリスは自分にとって何が大事なのかが分かったと言う。だが、アリスは父と真紀子とロンドンでやり直すことが決まっていた。真紀子は、日本に残っても良いとアリスに告げる。
2人のやりとりを太郎が聞いてしまった。真紀子が去ると、太郎はアリスに何かを言いたげ。ついに告白? と、思いきや、太郎の口から出たのはロンドン行きを止めて欲しいという事。あきれて行ってしまったアリスを追いかけた太郎が、やっとつかまえた相手に告白するが、それは幸子。幸子もあきれ、自分も太郎に告白して欲しかったと去ってしまう。ここで太郎は、ようやく幸子の気持ちに気づくのだった。
とにもかくにも、偽の宝飾品も用意され、オークションの準備は完了。一方、郡司は後藤田から自分の資金限度額が10兆円だとアリスに流すよう命じられていた。その夜、太郎は、目前に迫ったクリスマスを自分の家で祝わないかとアリスに提案する。
オークションが始まった。セレブに扮した仲間たちは、次々と値を吊り上げていく。しかし、後藤田の限度額と思われる10兆円を誤ってオーバーしてしまう。これでは、後藤田も買わないのでは?と、思われた矢先、後藤田は13兆円をコール。後藤田をはめることに成功した。早速、部下に命じてオークションの口座に金を振り込むよう指示する後藤田。これで、完璧に勝ったと信じるアリスや太郎に、後藤田は不敵な笑いを向けた。どうやら、アリスの作戦は後藤田にバレていたようだ。しかし、アリスの作戦は後藤田の上を行く。幸子は、最初からアリスに協力して後藤田に接近していたのだ。こうして、後藤田は全財産を失ってしまう。
商店街も元に戻り、祝いを兼ねて花火を打ち上げることになった。太郎は、アリスを誘いに行くが断られてしまう。そんなアリスは、真紀子や郡司、大野緑(三浦理恵子)から太郎への想いを気づかされる。急いで、打ち上げ現場へ向かうアリスだが…。
アリスが到着した打ち上げ現場は騒然としていた。太郎が、花火の暴発に巻き込まれて行方不明になってしまったのだ。呆然とするアリス。
後日、太郎の葬式が営まれる。幸子や郡司らが遺影を前に、太郎の思い出を語る。そして、アリスが促された。アリスも太郎との思い出を語る。さらに、自分にとってどれだけ大事か、好きだと本当の気持ちを告白して涙を流した。その場が静まり返っていると、玄関で物音が…入ってきたのは、なんと太郎ではないか。隣町まで吹き飛ばされていたと言う太郎に、あきれ返る一同。アリスも恥をかかされた格好になってしまう。
それから、太郎はアリスに連絡が取れなくなってしまった。そして、クリスマスイヴ。『だるま』でパーティーが行われていると、太郎がやって来る。啓一たちは、アリスのもとに急ぐように促す。その頃、アリスはアパートを去ろうとしていた。やって来た幸子に、このまま行ってしまって良いのかと問われるアリスだが…。
太郎がアパートに着いた時、すでにアリスの姿はなかった。トボトボと家に帰る太郎を子供たちが迎える。アリスが一緒ではないことに、子供たちもがっかり。だが、家に向かうと玄関にサンタクロースの姿をしたアリスがいるではないか。
アリスは佐藤家や、仲間たちと幸せなクリスマスイヴを過ごす。そして、その夜、アリスと太郎はやっと互いの気持ちを通い合わせて…。
セレブと貧乏太郎 TOPへ
タグ:セレブと貧乏太郎