同じころ、池田(豊原功補)は、佳音のPTSDを治療した心療内科医・山本(山本圭)を訪ねていた。山本は、これ以上、佳音の過去を探るのは止めるよう池田に忠告した。すると池田は、かつて自分が取材をしたある事件の話を始める。
殉也は、どうしても聖花を忘れることができずに苦しんでいた。聖花に寝返りをさせていた時間に目を覚ましてしまった殉也は、やり切れない気持ちでいっぱいになり、クローゼットの中に並んでいた聖花の服を放り投げるなどして暴れる。佳音は、そんな殉也の気持ちを察して胸を痛めるが、何もできなかった。
家を飛び出して教会を訪れた殉也は、美月(香椎由宇)や義道神父(内藤剛志)に、徘徊がひどくなって手に負えなくなった聖花を施設に預けた、と嘘をつく。だが、言い訳のように聖花を世話する苦労を並べているうちに、ふと聖花のことが心配になってきた殉也は、昴の家までようすを見に行く。そこで殉也が目にしたのは、昴に笑顔を見せる聖花の姿だった。
一方、殉也の家を訪れた美月は、佳音が一緒に住んでいることを知って驚く。美月は、聖花のことは嫌いだったが、殉也のようすを見ていると、彼女がいなくなったことを素直に喜べない、と佳音に話す。そこに殉也が戻ってくる。すると美月は、殉也が佳音と一緒にいることを聖花は嫌がっていたのではないか、などと言い放って帰っていく。
別の日、佳音は、昴に会いにいく。聖花は元気そうだった。昴は、ヘルパーを頼んで聖花の面倒を見るつもりでいた。昴は、殉也の幸せのためだと思えば頑張れる、と佳音に打ち明けると、殉也のためにはこれが一番良い、と続けた。
佳音が家に戻ると、日曜学校に行っているはずの殉也が家にいた。日曜学校は休んだのだという。佳音は、そんな殉也を少しでも元気づけようと公園に誘った。しかしふとした瞬間に聖花のことを思い出してしまう殉也は、佳音の優しさを受け入れることができずに苛立ち…。
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