ガーデンでは、岳(神木隆之介)が貞美に花の講義中だ。岳が花を指さしては教えてくれる花言葉は父・貞三が作ったものだと知り、心動かされる貞美。それらはルイ(黒木メイサ)のこと、岳のこと、亡き妻・冴子のことをよみこんだ花言葉で、貞美のものはなかった。その後、森で1人エゾエンゴサクの球根掘りをしていた貞美の前に修(平野勇樹)が現れた。唐突に「ルイをオレにください!」と頭を下げる修に驚きつつも、本人に交渉しなさいとだけ告げる貞美。その一部始終を聞いた猛(ガッツ石松)は、修を連れて貞三の元へ謝りに行った。
台風が接近してきた。貞三はルイを呼び、貞美が病気であることと和解することを告げる。岳には貞美の正体を伏せておこうと貞三が話した後、家に岳がいないことに気付く。慌てて探しに行くと、岳は花を守ろうとガーデンで台風の中必死で作業をしていた。
やがて、エリカ(石田えり)も貞美の病気を知る。生前葬を開いたことを悔やみ、動揺したエリカは貞美のキャンピングカーを訪れた。とりとめもない話をしていたエリカが急に話を止めた。その視線の先には貞三がいた。驚きで動けない貞美。エリカが立ち去った後、貞美と貞三は数年ぶりに言葉を交わした。
これまで親子を引き離してしまったことを謝る貞三。その言葉に貞美もまた自分の情けなさを謝る。治療に少しは役に立てるかもしれないと家に戻ってくることをすすめる貞三に貞美は考えさせえ欲しいと答えた。長い沈黙の後、貞三から生きている間にやっておきたいことはと聞かれた貞美はルイとバージンロードを腕を組んで歩きたかったと静かに話すのだった。
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