さらにその足で金太郎と椎名は待っていた仲間と共に北湊建設へと向かう。その頃、北湊建設では鷹司(細川茂樹)が北神奈川市役所の職員・石黒(デビット伊東)と北湊建設の社長・倉本(団時朗)の裏金作りの証拠をつかみ、代わりに新庁舎の工事をヤマト建設に回すよう交渉していた。金太郎は鷹司を無視し、鬼のような形相で石黒を殴ろうとする。だがその瞬間、そこに現れたのは重傷で入院していたはずの黒川だった。
「おまえの人間の器ってのはその程度か! 見損なったぞ金太郎! こんなところじゃないぞ、おまえの終点は……。金太郎よ……俺は久しぶりに人間に夢を見た……俺に夢を見続けさせろ」
その迫力と優しさに金太郎は我に返り、警察に連行されていった。
拘置所に面会に訪れた大和会長(宇津井健)が金太郎に話しかける。
「わしはおまえが大事や……ばってん、また、あげなやり方で物事ば解決せんとするんやったら、同じ世界ではやっていけん……約束ばしてくるるか? もう喧嘩はせんと……。みんなもおまえが戻ってくるのを望んでおるたい……おまえはわしの子供たい……金太郎」「会長……すみませんでした」
あふれ出す涙を止めようともせず、振り絞るような声で詫び、もう喧嘩はしないと誓う金太郎。
その後、北神奈川市と北湊建設の癒着、爆破事件がマスコミによって暴かれ、金太郎は情状酌量、執行猶予となった。出迎えてくれた美鈴、竜太、黒川、そして営業四課の面々と久々の再会に喜ぶ金太郎。だが、そんな余韻にひたる間もなく、政子(小川奈那)が血相を変えて飛び来んできた。
「ヤマト建設に“乗っ取り”の噂が!」金太郎が叫ぶ。「乗っ取りって……どういうことっすか!」はたしてヤマト建設はどうなってしまうのか。一方、会社を辞めたはずの鷹司はその頃、料亭で何者かと会おうとしていた……。
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