時を同じくして、「青空こどもクリニック」に“熱心さん”と呼ばれる母親・根岸知子(岩橋道子)とその子ども・雅之(坂井和久)が来院。子どもの様子や診察内容をノートに書き留め、少しでも子どもの具合が悪そうだと慌ててクリニックにやって来る知子に、スタッフは辟易としていた。そんなある日、知子は宇宙に雅之が腎臓の病気ではないかと訴える。診察した宇宙は「その疑いはない」と言うが、知子は信じようとしない。すると、雅之がふいに口を開いた。雅之の具合はすでに良くなっていたのだが、心配する母親を気遣うあまり、その事実を伝えられなかったという。根岸親子の優しさに感銘を受ける宇宙。それと同時に宇宙は、知子のノートにあった病状と対処法を表したチャートからヒントを得て、親向けの冊子を作ることに…。
一方、賢斗(勝地涼)は勤務時間外も進んで働いていた。医師の資格を持たない救急救命士である賢斗は、自らの非力さを日々痛感。何かひとつでもいいから、多忙な中で走り回る宇宙の力になれる道を模索していたのだ。そんなある日、開業時間を過ぎた「青空こどもクリニック」に搬送要請の電話がかかってきた。咄嗟に電話に出て、丁寧に要請を断る賢斗。宇宙は勤務時間外なのに電話に出た賢斗をたしなめながらも、彼の優しさに心から感謝する。
数日後、「青空こどもクリニック」に復帰した綾は、名波が相変わらずクリニックに来ていないことを知る。一方で宇宙と赤池(渡辺えり)もそれぞれ、名波の説得を試みていた。実は過去に二度、同僚や患者の親とのトラブルがもとで病院を逃げ出したという名波。が、彼女らの説得に突き動かされ、今度こそ逃げずに「青空こどもクリニック」に戻ることを決意する。
やがて、柾(陣内孝則)の協力を経て、狩矢も「青空こどもクリニック」で働き始めた。これで、医師の数は開業当時と同じ数に! が、数々の困難を経験した宇宙は同じ失敗を繰り返さないため、慎重に理想のクリニックを目指すことを宣言する。その矢先、破水した妊婦が閉院直後の「青空こどもクリニック」に飛び込んできた。緊急を要するため、宇宙はやむを得ずクリニックで出産させることに。消したはずの灯を求めて駆け込んできた妊婦の思いに突き動かされ、宇宙は再び「青空こどもクリニック」を24時間体制に戻すことを決意。さらに、彼女はもうひとつ大きな決断を下した。「私の両親に会ってもらえますか?」――宇宙は遂に狩矢のプロポーズを受け入れたのだ!
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