2008年11月18日

イノセント・ラヴ 第六話

佳音(堀北真希)は、アパートを出て、殉也(北川悠仁)とともに彼の家へと向った。自宅に来るよう促したのは殉也だった。殉也は、両親を殺したのは自分だという耀司(福士誠治)の告白にショックを受けている佳音のことを放っておけなかったのだ。ところがその矢先、思わぬ事態が起きる。聖花(内田有紀)の心肺機能が著しく低下し、人工呼吸器からアラーム音がなり始めたのだ。佳音たちは、救急車を呼んで聖花を病院へと運んだ。

医師から、聖花が生命の危険にさらされていることを告げられた殉也は酷く動揺する。佳音は、何も食べていない殉也を気遣って食べ物を用意しようとした。すると、佳音の携帯電話に池田(豊原功補)から連絡が入る。池田は、耀司が警察に逮捕されたことを佳音に告げると、彼がおとなしく自首した理由を聞きだそうとする。しかし佳音は、何も答えなかった。
佳音が聖花の病室に戻ろうとすると、殉也がやってきた。佳音は、そんな殉也に声をかけ、おにぎりとお茶を手渡そうとした。しかし殉也は、佳音に目も向けず、ふらふらと病院から出て行ってしまう。

殉也が向ったのは、義道神父(内藤剛志)の教会だった。殉也は、そこにいた美月(香椎由宇)と義道神父に、聖花が危険な状態にあることを伝えると、神を信じられない、と言ってうなだれる。その心情を察した義道は、立ち去ろうとする殉也に、神はどんな罪も許すが自ら命を立つことはだけは許さない、と声をかけた。殉也は、わかっている、と力なく答えると、教会を後にする。

佳音は、聖花の病室で、連絡がつかなくなった殉也のことを心配していた。殉也は、携帯電話にも出ず、どこにいるのかもわからなくなっていた。佳音は、病院に駆けつけた昴(成宮寛貴)に聖花のことを頼むと、アパートへと向かった。以前、殉也からもらったオルゴールを取りに行ったのだ。
佳音は、引き出しの中からオルゴールを探しだすと、もう一度、殉也の携帯電話に電話する。殉也は、ビルの屋上にいた。佳音は、電話に出たものの何も話そうとはしない殉也に、聖花のそばにいてあげてほしい、と訴えた。

病院に戻った佳音は、アパートから持ってきたオルゴールを取り出し、聖花の耳元で鳴らした。佳音は、殉也は側にいる、と聖花に話しかけながら、何度もオルゴールを鳴らし続けた。

殉也が戻ってきたのは深夜のことだった。佳音は、まだオルゴールを鳴らしていた。奇跡的に、聖花は危険な状態を脱していた。それを知った殉也は、涙を流しながら聖花を抱きしめた。

数日後、殉也と佳音は、聖花を連れて殉也の家に戻る。佳音は、納戸のような小さな部屋で寝泊りしながら、殉也や聖花の世話を続けた。時折、6年前の出来事を夢に見ることはあったが、それは佳音にとって平穏かつ幸せに満ちた日々でもあった。

それからしばらく後、佳音は、耀司の面会に行く。刑務官の藤堂(二階堂智)から、耀司に会いにきてやってほしい、と連絡をもらったからだった。耀司は、佳音のことを気遣い、自分はもうこの世にいないものだと思って忘れて欲しい、と告げた。「俺がいまの望んでいるのは、お前が幸せになってくれることだけなんだ」。耀司は、そう佳音に言うと同時に、池田には気をつけろ、と念を押すのも忘れなかった。

耀司と別れて帰ろうとしていた佳音は、池田に出会う。池田も耀司に会いにきたのだ。そこで池田は、その後何か思い出さなかったか、と佳音に尋ねた。耀司が自分を襲ったのも、明らかになっている罪以外に、隠したいことがあったからだ、というのだ。佳音は、何も答えずに池田の前から去ろうとした。池田は、そんな佳音の背中に、「隠しても無駄だ。人は真実に復讐されるんだ」と声をかけ…。

殉也は、佳音が戻ってこないことに急に不安を覚え、彼女を探しにいく。佳音を探して、夜の街を走る殉也。すると、聖花が好きな白いカサブランカを抱えた佳音が歩いてきた。殉也は、ホッと胸をなでおろし、佳音の腕をとって一緒に帰ろうとした。ところが、その瞬間、佳音の脳裏に事件の夜の出来事がフラッシュバックし、佳音はその場で意識を失って倒れてしまう。

殉也は、佳音を家に運び、ソファーベッドに寝かせた。ほどなく佳音は目を覚ました。殉也は、佳音の帰りが遅くて不安に襲われたこと、倒れたいまも目を覚まさないのではないかと怖くなったことを佳音に話すと、「僕はもう、佳音ちゃんがいないとダメなんだな」と続けた。そんな殉也に対して、佳音は、自分にはそんな価値はない、だからみんな離れていってしまうのだ、と返す。殉也は、佳音を見つめて、「僕は離れない」と告げた。と、そのとき、聖花の部屋で、寝返りをさせる時間を知らせるアラームが鳴った。

殉也は、佳音が持ってきたカサブランカを抱えて、聖花の部屋のドアを開けた。そこで殉也は、信じられない光景を目にする。聖花が、ベッドの上で上半身を起こしていたのだ。遅れてやってきた佳音も、その姿に驚きを隠せず…。



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posted by Dhunting | Comment(0) | 2008年秋ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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