そんな時、アルム公国大使館の大臣(市川勇)が同国プリンセス、クララ(アヤカ・ウィルソン)の社交界デビュー用のドレスをアリスとジェシカとのコンペで行うことを提案。すると、後藤田の力も武器にジェシカは『ラブ・アリス』の社員を引き抜き、優位を保とうとする。
佐藤太郎(上地雄輔)は、なぜ後藤田がアリスを守ろうとしないのかが気になる。疑問を直接、後藤田にぶつけるのだが、答えは得られない。
コンペは、ジェシカ優勢のまま進んで行く。社員を奪われ、デザインの構想が得られないアリスの下に、安田幸子(国仲涼子)が来た。アリスは、もう一度訪ねたクララの意外な一面と、太郎の子供たちの服を繕う幸子の話から、ようやくデザインの着想を得た。
コンペの対決日が来た。居並ぶ審査員たちを前に、ジェシカは伝統を重んじるドレスを発表。対して、アリスが発表したドレスは伝統を無視した斬新さあふれるものだった。アリスのデザインは、審査員たちやネットでの投票でも大不評。戦わずして…の感もあるぐらいの完敗に思えた。ジェシカに軍配が上がるのだが、クララが着て登場したのはアリスの服。クララは、アリスの服を選んだ。アリスは、幸子からの着想でクララの母親の服をリメーク。また、クララの趣味を知り、彼女自身が求める服を作っていたのだ。結果として、アリスの逆転勝利。ジェシカもアリスを認める。
帰り道、アリスの車がエンスト。修理する太郎を残して、アリスは近くにあったレストランに向かう。と、店から5年前の後藤田との思い出のピアノ曲が流れてくる。弾いていたのは、後藤田本人だった。アリスは、その音色に誘われるように後藤田の隣に座って、その肩に寄り添って…。アリスを迎えに来た太郎が、そんな2人を目撃してしまった。
セレブと貧乏太郎 TOPへ
タグ:セレブと貧乏太郎