2008年11月04日

イノセント・ラヴ 第四話

佳音(堀北真希)は、少年刑務所を仮釈放された兄・耀司(福士誠治)とアパートで一緒に暮らし始める。耀司は、保護司の松下(浅野和之)から紹介された工場で働くことも決まっていた。夕食の準備をしていた佳音は、耀司が散歩に出た際に、壁に貼っておいた殉也(北川悠仁)とのツーショット写真をはがした。何故か佳音は、殉也のことを耀司に知られたくなかったのだ。

殉也は、昴(成宮寛貴)を訪ねた。ふたりが会うのは、昴が殉也の留守中に聖花(内田有紀)の人工呼吸器を停止させた一件以来だった。昴は、殉也に聖花の部屋の合鍵を返そうとした。すると殉也は、自分にとって聖花が命より大事な存在であることをわかってくれるのなら大丈夫だ、といって昴の手に鍵を戻した。殉也は、昴がいてくれたからここまで挫けずに聖花の面倒を見ることができた、といって感謝すると、来週、聖花の誕生日パーティーを開くから来て欲しい、と誘った。
そんな中、佳音は、殉也がピアノを弾いているパブレストランでアルバイトを始める。未成年の佳音は、店長の宮川(矢島健一)から、親の了承はとったのか、と尋ねられた。そこで初めて、佳音に両親がいないことを知る殉也。佳音は、両親が6年前に火事で亡くなったことを殉也に告白したが、兄がいることは言えずにいた。

その夜、パブレストランに昴がやってくる。そこに、ユキオ(中村倫也)という男が近づき、親しげに昴に話しかけた。ユキオは、昴の元パートナーだった。昴は、その一部始終を見ていた佳音に、「いまのは秘密ね。君にも人に言えない秘密があるよね。お兄さんのこと…」と言って釘を刺した。
あくる日、佳音は、耀司を誘って出かけることにする。ふたりで、横浜の名所などを回る予定だった。そこに、耀司と同じ工場で働いている工員・卓夫(浅利陽介)が突然やってくる。どうやら卓夫は、耀司に興味を抱いているようだった。耀司は、佳音にも興味を示した卓夫を威嚇して追い返すと、何事もなかったかのように佳音と出かけた。

佳音と耀司は、中華街や遊園地など訪れ、楽しいひと時を過ごす。が、その最中に佳音に異変が起きた。耀司と手を繋いで家族の思い出話をしようとした途端に、佳音が呼吸困難に陥ったのだ。耀司は、「俺たちはいい家族だった」と、佳音に言い聞かせた。
落ち着きを取り戻した佳音は、耀司と街を散策した。そんな中、佳音は、偶然、殉也の姿を見つける。殉也は、美月とともに古着店を訪れ、日曜学校のお楽しみ会で使う衣装を探していた。佳音は、耀司を店とは逆の方向に引っ張ってその場を離れた。しかし耀司は、殉也の姿を見逃してはいなかった。

その夜、佳音は、幼いころの自分が男に追われている夢を見る。そこに別の男が現れて、佳音を追いかけていた男を棒のようなもので激しく殴りつけた。佳音を救ったその男とは、耀司だった。
佳音は、殉也の家の掃除に行った。が、出かける前に、アパートの大家から、耀司のことを何とかしてほしい、と文句を言われた佳音は元気がない。殉也は、そんな佳音に、聖花の誕生日パーティーに是非来てほしい、と声をかけた。するとそこに、美月(香椎由宇)がやってきた。お楽しみ会で殉也が着る衣装の採寸をするためだった。殉也と親しそうにしている佳音の姿を見て凍りつく美月。その姿に気づいた佳音は、慌てて殉也の家を後にした。

あくる日、仕事をしていた耀司のもとに、池田(豊原功補)が訪ねてくる。池田は、誰かを庇っているのではないか、と耀司に尋ねた。しかし耀司は、何も答えなかった。
池田と別れ、仕事場に戻った耀司に近づいてきたのは卓夫だった。耀司が両親を殺害したと知り、軽い調子で、殺すときはどんな感じだったのか、などと話しかける卓夫。耀司は、そんな卓夫を工具で殴りつけると、倒れた彼に向って電気ドリルを突きつけた。

殉也は、誕生日パーティー用にリビングを飾りつけ、食事の用意なども済ませていた。するとそこに昴から連絡が入る。昴は、パーティーには行かない、と殉也に告げた。殉也が聖花に囚われているのは良くないことだという気持ちには変わりがないから、というのが理由だった。
一方、パーティーに参加する予定だった美月は自宅でパソコンを見ていた。殉也からの電話も無視して美月が調べていたのは、佳音の両親が死んだ事件のことだった。

佳音は、聖花のためにバースデーケーキを用意していた。するとそこに、耀司の働く工場から連絡が入った。耀司がトラブルを起こしたことを知った佳音は、工場に駆けつけ、工場長の岩崎(有福正志)に「もう一度だけチャンスをください」と頭を下げた。

耀司とともにアパートに戻ってきた佳音は、ケーキを持って殉也の家へと急いだ。佳音が来てくれたことを心から喜ぶ殉也。殉也は、佳音が持ってきた手作りのケーキにろうそくを立てて聖花の誕生日を祝った。窓の外から、そんなふたりの姿をじっと見つめている男がいた。耀司だった。
あくる日、耀司は、スーパーで金槌を買い求めると、殉也の家へと向った。こっそり家の中に入り、ようすをうかがう耀司。そこで彼が目にしたのは、殉也に髪を洗ってもらっている聖花の姿だった。

同じころ、佳音のもとに突然、美月がやってくる。美月は、佳音のことを全部調べた、と切り出すと、殉也の前から黙って消えてほしい、と言い出す。聖花という大きな十字架を背負っている殉也に、これ以上、余計なものを背負わせたくない、というのだ。
その夜、池田は、誰もいない編集部で耀司の事件についてまとめていた。すでに池田は、佳音が事件の後、PTSD=心的外傷後ストレス障害の治療を受けた精神科医の居場所も突き止めていた。そこに現れた耀司は、いきなり池田を金槌で殴りつけると、彼のパソコンにあるデータを消去し始める。

その日、佳音は、約束していた殉也の家の掃除に行かなかった。が、佳音の足は、自然と殉也がいる教会へと向っていた。すると、扉が開き、子どもたちと一緒に殉也が出てきた。佳音の姿に気づいたものの、彼女のようすがおかしいことを感じとる殉也。佳音は、溢れる涙を堪えて、殉也の前から走り去り…。


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posted by Dhunting | Comment(0) | 2008年秋ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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