その夜、盗まれた「ケース29」の資料を調べていた白鳥は、他のケースとは異なる、ある事実に気づく―。
一方、病院内での田口への風当たりは強くなり、委員会へ提出する書類作成に追われる羽目に。
そんな中、氷室(城田優)のもとを訪れた田口は、麻酔科医の過酷な実情と、その中で寡黙に仕事をこなす氷室に心打たれる。
氷室を夕食に招く田口。田口家の団らんは、氷室につかの間人間らしい生活を思い出させたようだった。
書類も揃い、再び招集されたリスクマネジメント委員会。しかし黒崎は、改めてチーム・バチスタについて調査の必要は一切ないと結論付ける。呆れた白鳥は部屋を出て行き、窮地に陥る田口。だが、「厚労省の手先」などヤジがとぶ中、ついに思いをぶちまける。「術死の原因がわからないのは、患者にとっても医師にとっても不幸なことなのに、どうして一緒に考えてくれないのか」
そこに桐生が現れた。自分からもチーム・バチスタの調査をお願いしたいと言う桐生。続いて大友(釈由美子)、氷室、羽場(戸田昌宏)の姿も。黒崎は一蹴するが、そこに現れた病院長の高階(林隆三)は、院内規定の特例を挙げ、田口を“特命リスクマネージャー”に任命する。こうして田口は、院内調査を公に認められることになった。桐生や大友を呼び集めたのは白鳥だった…。
その頃、白鳥は鳴海(宮川大輔)を訪ねていた。「ケース29」は心臓の切除範囲が大きすぎたために術死が起きたのではないか。そして病理医としての判断ミスを隠すため、鳴海が記録映像を盗んだのではないのか、とぶつける白鳥。
一方、田口のデスクには差出人不明の怪文書が届いていた。
「術死は続く、これからも。これは、完璧に仕組まれた、犯罪である」
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