事務所に乗り込み、威勢良く啖呵を切る金太郎だったが、元相撲取りの社長・一ツ橋(長江英和)に叩きのめされあえなく病院送りにされてしまう。実はこの工事は解任された前社長の大島(柴俊夫)が裏金作りのために強引に進めたもので、一ツ橋と大島の間には謝礼として2億円を支払うという密約が交わされていたのだ。いかに真っすぐな金太郎といえど、この因縁をどう断ち切るのか。黙って見守る大和会長(宇津井健)も不安を隠せない。
その頃、入院中の金太郎はかつて「八州連合」のメンバーだった一ツ橋土木の作業員・木村(泉政行)から詳しい事情を聞く。大島からの謝礼をあてにして設備投資を進めてきた一ツ橋は彼の解任によって約束がうやむやになり、追い詰められているのだという。
「くだらねえな……こんなもんがギリギリかよ」ふたたび現場に乗り込んだ金太郎は仕掛けられたダイナマイトを掘り起こし、かき集めて叫ぶ。「俺たちは仕事をやりとげなきゃなんねえ責任がある!
その責任を感じねえゴロツキはたった今ここで家に帰れ! 真っ昼間からダラダラ酒飲んでただ時間を潰して過ごすなら、責任を果たし終えた後の気持ち良さを味わおうじゃねえか! みんな一緒にだ!」。
だが、そこへ火のついた角材を持った一ツ橋が立ちはだかる。「もう何もいらねえ。ただおめえとヤマト建設をぶっ殺してやりてえ」「無理すんじゃねえよ。男がいったんやり始めた仕事を簡単に投げられるわけねえ。あんたにはやれねえよ」「てめえに何が分かる! おめえらサラリーマン風情にいったい俺たちの何が分かるってんだ!」「上等だよ……だったらこの土くれを全部固めてやろうじゃねえか! 真っすぐな道を通してやろうじゃねえか! てめえらだけだと思うなよ。こっちだっていつも命がけでやってんだ! サラリーマンをなめんじゃねえ!!」激しくにらみ合う金太郎と一ツ橋。はたして金太郎は工事を再開することができるのだろうか……。
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