実は、その頃、アリスはニューヨークにいる継母、真紀子(若村麻由美)からの電話やファックスでの連絡を、世話係の大野緑(三浦理恵子)にも頼んで、ことごとく無視していた。そんな時、運転中の太郎は再び、アリスから"彼氏話"を迫られる。太郎が動揺していると、後方からサイレン。なんと太郎は、白バイにつかまり、スピード違反で罰金と免停を食らってしまった。
会社に戻った太郎は、郡司康夫(風間杜夫)にたしなめられる。しかも、免停明けまでの停職を言い渡され、その間の給料も支給されないことに。今月すら家計のやり繰りに苦労する太郎は、給料の先払いを頼むのだが、郡司には相手にされない。そんな太郎に、アリスは"私の彼になれば"と囁く。
借金取りに追われ、電気も止められ、ただでもらったパンの耳でしのごうとする休職中の太郎。それでも、アリスの誘いに乗ろうとはしない。当のアリスは、相変わらず真紀子を避け、太郎からの連絡を待っていた。だが、ある日、アリスは他人を装ってかけてきた真紀子の電話を受けてしまう。真紀子は、アリスが会うべき人との待ち合わせ時間が決まったと告げ、これも美田園グループのためだと言って電話を切ってしまった。
そんな朝、ついに太郎がアリスを頼ってやってきた。すると、アリスは"彼氏のフリ"をしていれば良いと言う。アリスは、真紀子が持ち込んだお見合いを断るために太郎を利用したかったのだ。少しがっかりの太郎だが、生活のためと引き受け、給料を前借り。その代わり、アリスの呼び出しにはいつでも応じると請け負う。
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