2008年10月11日

スクラップ・ティーチャー #1

区立第八中学に数学教師として初赴任した杉虎之助(上地雄輔)、29歳。大学受験で三浪し、教員採用試験も5回落ちた末にようやくパスした杉は、生徒たちを前にして喜びを噛みしめる。だが、新学期の始業式で情熱あふれる挨拶をする杉に対し、校長の榎戸(升毅)をはじめとする教師たちの反応はなぜか冷ややか。生徒たちも同様、杉の話を真剣に聞く者はいなかった。

 やる気にみなぎる杉を待っていたのは・・・、やらなければならない雑務の山とやる気のなさそうな教師たち。それでも杉は担任となったクラス2−Bでは生徒の久坂秀三郎(中島裕翔)がイジメのターゲットになっていることに気づき、逃げ出さずに頑張ればいいことがある、と励ます。

 そんな杉に冷めた態度で忠告してきたのは、学年主任で生活指導を担当している高須久公(八嶋智人)。人員の削減で教師個人が負担する雑務が増えているという高須は、杉にこの世界は甘くない、と杉の理想にダメ出しをする。そして非常勤講師の滝ゆう子(加藤あい)には、杉は3ヵ月で教師を辞めるだろうと予測する。

 まもなく、この学校が統廃合でなくなる、との噂が広まり、杉は久坂が沢渡(畑岬)ら3人組にイジメられている原因がそのことに関係あると知った。久坂の両親が、やる気のない学校にいるよりも、と転校を促したらしいのだ。だが、駄目な環境から逃げ出したくないという久坂は、頑張ればどんな学校も変わると信じたいのだという。一緒に頑張ろうと誓う杉。

 だが、そんな杉も、新学期から数ヶ月が経過するうち現実に飲み込まれ、真面目に授業を聞かない生徒に注意もできないような駄目教師に成り下がってしまった。 そんなある日、2−Bに、高杉東一(山田涼介)、吉田栄太郎(知念侑李)、入江杉蔵(有岡大貴)という3人の謎の生徒が転入してくる。彼らは教師たちの前で、自分たちは「この学校の駄目教師をぶった切りに来た!」と宣言。

 教室では、全国生徒の学力を把握するための「全国統一テスト」にこの学校が参加しないことが発表される。転入生の3人は、このテストを受けないということは存在に値しない学校であることの象徴だといきなり発言。それでいいのかと訴える久坂。しかし杉はもう決まったこと、と言葉を濁して逃げる。

 その杉が、放課後、高杉に剣道の勝負を挑まれた。久坂、吉田、入江の3人が見守る中、高杉と杉の一騎打ちが始まる―――。

 子供相手に本気で打ち返すことはできない杉は、高杉に惨敗。さらに高杉たちは、杉に対して、教師を名乗る資格はない駄目教師、と辛らつな言葉を投げかける。自分の駄目さを思い知らされた杉は、ついに教師を辞めると言い出す。教室をあとにする杉に、久坂は、この学校を一緒に変えようと約束したことを訴え、自分はひとりになっても学校を信じて頑張ると告げる。

 翌日、久坂の言葉に背中を押された杉は、参加しないことに決まっていた統一テストを受けられるよう、校長に談判。2−Bの生徒たちに統一テストに参加できることになったと報告する。しかし、この事を快く思っていない2−Aの担任・松尾悟史(向井理)はテストの前日に、テスト用紙を保管しているロッカーの鍵を捨ててしまう。

 統一テストの当日、自分のアパートに予備の鍵があることを思い出した杉は、テストの開始時間が迫る中、慌てて学校を飛び出していく。
 鍵を取りに帰った杉は学校に向って必死に走るが転んでしまい、すべては水の泡に・・・?

 そこに、突然ヘリの音が聞こえ、杉の頭上に縄梯子が下りてくる。なんとヘリをチャーターした高杉は、パラシュートを着けて怖がる杉を飛び降りさせた。放心状態の杉を吉田と入江が抱えて教室へ。なんとか間に合い、統一テストを受けさせる事ができた杉だが、放心状態のまま・・・。

 下校する高杉、吉田、入江に久坂が「君たちは誰なの?」と尋ねると、高杉は「この学校を変えるために来た」と答える。そしてそれは、小さな奇跡の始まりだった―――。

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posted by Dhunting | Comment(0) | 2008年秋ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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