そんなある夜、金太郎は路上でホステスに暴力をふるう男を殴りとばす。偶然それを見ていた美鈴(井上和香)は「今の相手、ちょっとまずいかも……」と金太郎に忠告する。美鈴の懸念通り、翌日、見るからにカタギではない男たちが営業四課に殴り込んで来る。実は昨晩、金太郎が殴った男はなんと闇社会を牛耳るフィクサー・三田善吉(麿赤兒)の息子だったのだ。
だが、そんなことは金太郎にはまったく関係ない。我が者顔でふんぞり返る三田の子分に金太郎の怒りが爆発する。「久しぶりに切れちまったよ。死ぬほど嫌れえだ……てめえらみたいに一方的に振る舞う奴らがよ!」
ついに開かれた取締役会。しかし、いきなり大和会長が大島社長の解任動議を提出した。返す刀で大和会長の解任を叫ぶ大島社長。時を同じくして、屋上では金太郎が死闘を繰り広げていた。思わず前田(菊池健一郎)が叫ぶ。「やめろ! 金太郎! そのケンカ、絶対に勝ち目はないんだ! 絶対に勝てない相手なんだよ!」しかし、何度もあきらめず立ち向かう金太郎の姿を見て、水木は奮起する。
「ただ億劫だったり、困難だったり厄介だったり……そんなことを避けて通り、何も動こうとしない。それが大人だ、それが常識だ、そう思っている方がおかしいんだ。間違っているのはわれわれの方だ!」
取締役会議の行われている会議室では、大島社長の解任動議に一人、そしてまた一人、役員たちが立ち上がって賛成を表明していく。そして最後に黒川専務(古谷一行)が大島社長に向かって叫ぶ。
「俺らのヤマト建設を潰すような真似をしたら、おまえを叩き殺して俺も死ぬ! それが俺の覚悟だ! 会長のためにならいつでも死んでみせる!」こうして大島社長は解任され、ヤマト建設は無事、守られたのだった。
翌日、大和会長のもとに三田善吉から電話がかかってくる。新しく社長となった黒川に後を託し、金太郎と共に三田の待つ料亭へと向かう大和会長。「会長……」「詳しい話は車でする。一緒に来るんだ」「どこへですか」「戦場だ……われわれの生死をかけた」はたして金太郎とヤマト建設を待ち受ける運命とは……?
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