「サラリーマンをなめんじゃねえ!」そう叫んでチンピラたちをめちゃくちゃに叩きのめすその姿に、偶然、現場を通りかかった高級クラブ「ジャルダン」のママ・末永美鈴(井上和香)は何か運命的なものを感じる。
翌朝、ヤマト建設の本社ビル前にガラの悪い若い男たちが集合していた。社員たちが騒然とする中、出社して来たひとりの男を見て、彼らは一斉に「金ちゃん!」と歓声を上げる。現れたのは、赤ん坊を背負った昨夜の謎の男、矢島金太郎(永井大)だった。仲間たちからのドスの効いたエールを背に、意気揚々と会社に乗り込む金太郎。だが、彼が配属された営業四課は暗く重たい雰囲気に包まれていた。それもそのはず、ここは社内からリストラ要員が集められた部署だったのだ。
ある日、金太郎はエレベーターで威厳ある一人の男と対峙する。彼こそが創業から叩き上げでここまで上り詰めて来た男、黒川優作専務(古谷一行)だ。しかし、現在のヤマト建設は天下りしてきた大島源造社長(柴俊夫)を中心とするグループによって牛耳られており、彼は今、退社の窮地に立たされていた。そんな折、黒川は大和守乃助会長(宇津井健)が金太郎を入社させたことを知り、驚く。「まさか……最後の切り札とお考えなのでは?」そう尋ねる黒川に、大和会長はただ笑うだけだった……。
水木以下、営業四課の面々と会社へのやり場のない怒りとアツい思いをぶつけ合う金太郎。だが、そこに絡んできたチンピラたちと大乱闘になってしまう。翌日、会社に乗り込んできたチンピラたちに金太郎の怒りが爆発する。「素人一匹でもよ、死ぬ気になれば出来るぜ! てめえらとの戦争ぐれえ!! 俺はよ、この仲間たち、体張って守るぜ! サラリーマンをなめんじゃねえ!!」
そんな彼の様子を冷ややかに見つめる鷹司誠士(細川茂樹)と桜井京子(青山倫子)。当然、大島社長からクビを言い渡される金太郎たち。どうにかその場は大和会長のはからいで事なきを得るが、大島の怒りは収まらない。
「じいさんよ……なんかおかしくねえか、この会社。みんなあんたについていきてえんだよな。でも、ついていけねえ」 「あぁ……みんな私の責任だ」 「責任感じてんなら、なんとかすんのが男じゃねえのかな。俺、やらせてもらうぜ。サラリーマンってやつを、本気でな!」金太郎はそう言って勢いよく飛び出していくのであった……。
サラリーマン金太郎TOPへ
タグ:サラリーマン金太郎