教育委員会には宮園貴代(高橋ひとみ)率いる保護者の集団が、続く不祥事に苦情を訴えていた。数ヶ月前、高額納税者であることを盾に息子の内申書の書き換えを依頼するも田川(角野卓造)に断られていた貴代は、ここぞとばかりに責め、教育委員会の膿を一掃するとまで言い出した。
ある日、樹季は貴代から田川を辞めさせる協力を頼まれた。大手クラインアントである宮園の妻からの依頼を断ると会社に大損害を与える可能性もあり、断ることもできず困惑する樹季。
そんな中、週刊誌に教育委員会がすべての保護者をモンスターと称し“モンスターペアレント撃退マニュアル”を作成しているとの記事が掲載された。
騒ぎは大きくなり小山(温水洋一)やエリサ(大友みなみ)はマスコミ対応に追われることに。マニュアルは数年前に県知事から発案され、田川の反対意見は通らず決定され作成されたものだった。
助役からマニュアルを手に入れた貴代はそれを田川に突きつけ説明会開催を求めた。そこで納得いく答えが出ない場合は、田川の辞任と教育委員会の保護者運営を要求するという。話を立ち聞きしていた小山とエリサは呆然とする。
樹季は田川の旧友でもある城山に記事の掲載された週刊誌を差し出し、教育委員会の困難に陥っていることを訴えるが「あなたが心配することではない」と一蹴されてしまう。
教育委員会での日々を思い出し、何も手助けできない自分に落ち込む樹季は、望月が入院している病院に向かった。意識を取り戻していた望月は、「どうしていいかわからない」という樹季に「先生にはわかっていますよ、今すべきこと」と微笑む。
その言葉に背中を押されるように、樹季は城山の元へ行き、事務所を辞めることを告げる。自分を必要としている所へ行くという樹季を、城山は快く送り出した。
保護者への事情説明会の日、田川はひとり壇上で貴代ら保護者のグループから糾弾されていた。
その日釈放された三浦も、出迎えた家族から説明会のことを聞きつけ、姿を見せる。
田川にたいする一方的な批判に、思わず三浦が飛び出そうとしたとき、樹季が現れ、壇上に上がると教育委員会職員のこれまでの真摯な取り組みを伝え、もう一度信じて欲しいと訴える。
樹季の懸命の訴えは来場者の心を打ち、会場は拍手に包まれた。
数日後、職場復帰を果たした望月。三浦は教員に戻る決意を固めた。田川が新しい弁護士を雇ったと聞き落胆する望月らだったが、そこに現れたのは樹季だった。
そんな喜びも束の間、すぐさま保護者が怒鳴り込んできて…。
第1話 2008年7月01日 「娘の担任をかえろ」 14.2%
第2話 2008年7月08日 「学級閉鎖しろ」 11.6%
第3話 2008年7月15日 「給食費は払わない」 13.0%
第4話 2008年7月22日 「息子を絶対医者にしろ」13.2%
第5話 2008年7月29日 「カリスマ校長の秘密」 12.2%
第6話 2008年8月05日 「先生の顔を整形しろ」11.2%
第7話 2008年8月12日 「霊感母の恐怖」8.7%
第8話 2008年8月19日 「急転!悲しみの鉄拳」 12.4%
第9話 2008年8月26日 「別離の日」11.6%
第10話 2008年9月2日 「衝撃! 刺された相棒」12.0%
最終話 2008年9月9日 「史上最強の怪物親」
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