ドアを開けた大森は、不気味な笑顔で詩文を出迎える。満希子は別の部屋に監禁されていた。「愛が欲しい主婦とお金が欲しい若者のギブ・アンド・テイクでしょ」と言ってのける大森を一喝する詩文。だが、仲間たちがビデオカメラを回す前で、詩文は大森に押し倒されてしまう。その時、外からパトカーのサイレンが! 詩文が通報していたのだ。動揺する大森の顔を引っ掻き、大声で警察を呼ぶ詩文。大森たちは荷物をまとめ、一目散に逃げていく。
警察が到着した途端、気を失ってしまった満希子は、救急車でネリ(高島礼子)の病院へと運ばれる。大森たちを訴えようという詩文とネリに対し、満希子は「なかったことにして。警察にも何も言わないで」と懇願。「パパに女がいる上に、ママがこんな女だって知ったら、子どもたちがかわいそう過ぎる…」と、泣き出してしまう。今回の一件で自分の居場所は家庭の中にあると気づいた満希子は、詩文やネリの説得に最後まで首を縦に振らなかった。だが、詩文は、大森を引っ掻いた手を警察に差し出し、爪の間に残っている大森の皮膚のDNA鑑定を要求。そのことは満希子には言わず、今夜は家に帰れないという満希子を連れて、詩文堂へと帰っていく。
翌日、詩文堂に澤田(石黒賢)がやってくる。結婚の意思を固めた詩文は澤田を歓迎するが、澤田は詩文とやっていく自信がないと、自らプロポーズを辞退。ちょうどやってきた良子(野際陽子)は、「あなたの目は節穴ですか!」と喰ってかかるが、澤田は情けなく出て行くのだった。そこに、冬子(松山愛里)と禮一郎(品川徹)も、花束とケーキを持って登場。みんなは詩文の結婚を祝いにやってきたのだ。せっかくだからと、再出発を祝う一同。 同じ頃、ネリは相も変わらず後輩たちに食事をおごらされていた。ネリは「病院を辞める」との爆弾発言で後輩たちを驚かせる。
その後、何事もなかったかのように西尾家には一家団欒が戻った。しかし、満希子がホッとしたのもつかの間、大森逮捕のニュースが飛び込んでくる。店のお金が無くなっていることに気づいていた武(渡辺いっけい)から、娘のゆかり(夏未エレナ)が大森にだまされたのでは?と、相談された満希子は、つい、そのお金は詩文に貸したと嘘をついてしまう。
数日後、パナマに渡った英児(勝地涼)の記事を再び新聞で見つけた詩文は、英児が通っていたボクシングジムへと足を向ける。ボクサーたちのトレーニング姿に英児との思い出を重ねる詩文。そして、その強い視線は、ランニング中の一人の若手ボクサー(清水智信)を捉えるのだった。
次の日曜日、詩文とネリは卒業して初めて、高校の同窓会に出席する。かつての生徒会長・満希子は、輪の中心で張り切っている。23年前と同じように庭で記念撮影をする一同。美波(羽田美智子)の死をきっかけに、高校時代とはまったく別の関係になった詩文、ネリ、満希子の3人はかつて合唱コンクールの練習をした講堂で、思い出話に花を咲かせる。同じ頃、武は別れたはずの君子(星野真里)と、彼女の新しいマンションにいた。
帰り道、バンクーバーに行ってみたいという詩文に、意外にも満希子が費用を持つと言い出す。その理由は、大森に盗られた700万円が詩文に貸したことになっているからだと知り、呆れるネリと激怒する詩文。満希子に「バンクーバーへの旅費を出すから貸したことにしていて欲しい」と懇願された詩文は、「ファーストクラスなら…」と満希子の願いを聞き入れるのだった。旅の前、ネリの部屋にはなぜか福山(長谷川博己)が居座り、満希子はネイルにエステと贅沢三昧、詩文は先日見かけたボクサーに声をかけるなど、それぞれの日々を過ごす。
そして、バンクーバーへと向かった3人は、かつて美波と圭史(仲村トオル)が乗っていた、グランビルアイランドとホーシュベイを結ぶ船に乗る。デッキに美波と圭史の姿を見つけ、デッキに飛び出していく3人。だが、すでにそこに美波たちの姿はなはなく、3人は美波が命を落とした海をいつまでも見つめるのだった……。
第1話 2008年7月10日 「41歳?隣の女には負けられない!!」 11.8%
第2話 2008年7月17日 「41歳…命をかけた不倫の恋」 10.6%
第3話 2008年7月24日 「41歳…建前と本音」 8.3%
第4話 2008年7月31日 「女41歳おひとりさまの真実」 8.1%
第5話 2008年8月7日 「衝撃の夜〜花火散らして」9.2%
第6話 2008年8月14日 「家庭内スキャンダル!!」10.8%
第7話 2008年8月21日 「危険な女ともだち」7.0%
第8話 2008年8月28日「そして嘘は暴かれ始める」8.7%
最終話 2008年9月4日「清算できない秘密ありませんか?」9.6%
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