一方、満希子(寺島しのぶ)は店の金を持ち出し、大森への誕生日プレゼントに175万円もする時計を購入する。そんな満希子に大森は、手を握りながら「行けるところまで行こう」とささやき、大学の友人にも堂々と“彼女”として満希子を紹介。友人たちにも「41歳には見えない、若い!」と言われ、大喜びの満希子。
翌日、澤田(石黒賢)が詩文堂へやってくる。いつになく真剣な面持ちの澤田は、「この店を閉め、ラブホテルの仕事も辞めて、僕の妻になってくれ」と一気にまくしたてる。僕の願いはそれだけだという澤田に、詩文は「何もしないの?」と意味深な微笑を見せる。
武(渡辺いっけい)の浮気と、ゆかり(夏未エレナ)のバイトに腹を立てた満希子は、一切の家事を放棄。そんな中、武が金庫から無くなっている200万円に気づいてしまう。武に問われた満希子は、君子に渡した手切れ金だと嘘をつく。
ネリ(高島礼子)にストーカーまがいの行為をしていた研修医の福山(長谷川博己)は、正体がばれてもなお、病院の内外でネリに執拗に付きまとっていた。「嫌いだ、嫌いだと思っているうちに好きになった」という福山に、これまでとは違う恐怖と気味悪さを感じるネリ。不安な気持ちを拭いたいネリは、英児(勝地涼)のアパートへ向かうが、部屋の中に英児の姿はなく、ガランとした部屋には「灰谷先生へ」という封書が残されているだけだった。英児は、ボクサーとしての再起をかけてパナマへ渡ろうとしていた。「来る気になったら来てほしい」と詩文にメールを送る英児。しかし、詩文はそれに返事を出さず、澤田と初めて肌を重ねるのだった…。
英児と連絡が取れないネリは、慌てた様子で詩文堂を訪ねる。連絡があったら教えて欲しいというネリに、詩文は「どんなに心配したって、英児の人生は英児のもの。あとは祈るだけね」と冷静に答える。
家事を放棄中の満希子は、大森と贅を尽くしたデートを重ね、ネリは別人のように素直になった福山に目を見張り、そして詩文は、体調を崩した冬子(松山愛里)の看病をてきぱきとこなして義母の良子(野際陽子)を驚かせる。そんな良子に詩文は、澤田と結婚する決意を打ち明けるのだった。
そんな中、満希子は大森から仲間と立ち上げたベンチャー企業が窮地に陥ったという相談を受ける。大森の助けになればと、700万円を貸す満希子。「この問題が片付いたら一緒に暮らそう」という大森の言葉に、ついに離婚を決意した満希子は、詩文とネリを呼び出すと、一緒に住むことになったとうれしそうに報告。さらに、700万円を融資したという満希子を心配する詩文とネリだったが、満希子は「愛のため」だと聞き入れない。仕事があるからと詩文が帰った後、満希子の話を聞いていたネリは、英児との日々を思い出し、涙を浮かべるのだった。
一方、仕事に行ったはずの詩文は、大森のマンションを訪れていた。満希子が貸した700万円を返して欲しいという詩文に、大森は満希子とは本気だと言ってのける。大森の態度に、詩文が本気で怒りだしたその時、満希子がやってくる。詩文の姿を見た満希子は、部屋に入るなり、「この女に騙されないで」と言い出す。詩文の「騙されているのはブッキなのよ」という言葉には耳も貸さず、「何でもするから大森先生を私から奪わないで」と泣き出す満希子。泣きじゃくりながら、「一生のお願い」と懇願する満希子に、詩文は帰るしかなかった。
詩文が部屋を出た後、満希子は「離婚届を家に置いてきた」と大森に告げ、家から持ってきた札束を取り出す。「このお金で、ふたりで会社を立て直しましょう」と言う満希子に激しいキスをする大森。幸せに浸る満希子だったが、押し倒された満希子の目の前には、大森の3人の友人の姿が……!?
マンションを出た詩文は、嫌な予感を拭いきれず、部屋へと戻る。部屋のカギは開いていたものの、中には誰の姿もなくなっていた……。
第1話 2008年7月10日 「41歳?隣の女には負けられない!!」 11.8%
第2話 2008年7月17日 「41歳…命をかけた不倫の恋」 10.6%
第3話 2008年7月24日 「41歳…建前と本音」 8.3%
第4話 2008年7月31日 「女41歳おひとりさまの真実」 8.1%
第5話 2008年8月7日 「衝撃の夜〜花火散らして」9.2%
第6話 2008年8月14日 「家庭内スキャンダル!!」10.8%
第7話 2008年8月21日 「危険な女ともだち」7.0%
第8話 2008年8月28日「そして嘘は暴かれ始める」
8.7%
最終話 2008年9月4日
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