一方その頃、連続殴打事件の容疑者と思われる人物が何者かによって襲われるという事件が発生していた。はたして犯人の目的は……? さらになんと、恐怖の暴行魔を名乗る集団から犯行声明がテレビ局に送られてくる。間もなく声明の通りに殺人が実行され、ルリと健一郎(遠藤雄弥)は強い憤りと不安を感じる。と、その時、帰宅途中のルリを何者かが襲撃してくる。
ルリを襲ったのは、彼女がかつて打撃したプロ野球選手・三宅(永山たかし)の父親・達郎(山田明郷)だった。打撃を受けた三宅はいまや廃人同然となっており、どうやらそれを逆恨みしての犯行のようだ。ルリは間一髪のところで父・誠(升毅)に助けられるが、自分が持ってしまった力の大きさに改めて苦悩する。
健一郎から連絡が入った。打撃の真似をして人の命を奪っている模倣犯を見つけたらしい。だがルリは打撃を使うことを強くためらう。「この拳が震えるなら正しいと信じて打撃していたのに、それを真似する悪い人が出て、その人をまた打撃して……悪い人を生んでいるのはこの拳じゃない」一方、唯(沢木ルカ)の依頼を受け、ある場所へと向かった健一郎は、突然、何者かから打撃を受け壁に激突。そのまま気を失ってしまう。
そんなルリのもとに達郎から電話がかかってくる。ルリの両親を人質に取り、息子の復讐をしようというのだ。「おまえにも同じ思いを味わわせてやる! 愛する家族を失う悲しみをな!」。狂気の表情で誠と咲子(石野真子)に襲いかかる達郎。その姿を見て、怒りを燃やすルリ。「これ以上……私の親に手を出すな」
「だしゃぁぁぁ!」
達郎を打撃で吹き飛ばすルリ。正義とはいったい何なのか……。
ルリはあふれ出る涙を止めることもできず、ただその場に崩れ落ちるだけだった……。
第壱撃 2008年7月25日 「拳よ、おこれ」 10.0%
第弐撃 2008年8月1日 「震えの代償」 7.4%
第参撃 2008年8月8日 「目覚めれば、月」 5.3%
第四撃 2008年8月15日 「汚れた裸婦画… 史上最悪の敵!!」 5.5%
第五撃 2008年8月22日 「時に、正義は」 7.2%
第六撃 2008年8月29日 「唯、その真実と死」7.5%
最終撃 2008年9月5日 「ヒトと愛しか無い世界」
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