成瀬領(真中友雄)(28) - 大野智(嵐)/(11年前) - 河野弘樹
主人公。弁護士・成瀬弁護士事務所、所長。真中友雄としては昭和55年7月1日生。母子家庭に育ち、中卒から、大検を経て司法試験に合格したという異例の経歴の持ち主。プライベートが一切不明で謎に包まれている。
弱者のためには利益を度外視して、弁護を引き受けたりする事から、マスコミからは、弱きを助け強きを挫く“天使の弁護士”と呼ばれている。しかし本人は、写真を撮られる事を嫌い、顔の露出は避けている。誰に対しても優しい態度と口調で温和。しかし一方では、11年前に弟を殺害された経験があり、弟を殺した犯人たちへの復讐に人生のすべてをかける“魔王”としての冷徹な一面も併せ持っている。弟を殺した直人や直人と繋がりのある者たちに対し、強い憎しみを持っている。
しおりに恋心を募らせていく。
芹沢直人(26) - 生田斗真(ジャニーズJr.)/(11年前) - 木村遼希
もう一人の主人公。警視庁渋谷東署の刑事課強行犯係刑事で、検挙率ナンバー1。金と権力の事しか頭に無い父親に反発し、リゾート会社の跡取りとしての道を捨て、高校卒業後に、過去に行った悪行を更正するために警察官となる。そのせいか、父親とは険悪な仲だが兄・典良とは仲が良い。正義感が強いあまりに、しばしば度を越した行動に走り、上司である中西からは幾度となく叱責されている。犯人を捕まえる為なら、多少乱暴な事もするが本人はそれをあまり反省してない。自分なりの正義を貫き通しており、犯人逮捕への執着は人一倍ある。オカルトはあまり信じておらず、初めはしおりの能力を信じなかった。
中学時代に、領の弟である英雄をナイフで刺殺したものの、父が雇った弁護士により無罪になった経験がある。オモチャのナイフを握っただけでも過去の事を思い出す程、過去の事がトラウマとなっている。
罪を背負う直人にとってしおりは唯一の救いとなっていく。
咲田しおり(22) - 小林涼子/(11歳時) - 増山加弥乃
この物語のキーパーソン。図書館司書、カフェ「ガランサス」でアルバイトをしている。素手で触れた物体から過去の残像を見る事が出来る、サイコメトラーとしての能力を持っている。幼くして両親を亡くした事から、少女時代を児童養護施設で過ごしていた。優しく明るい性格。11年前の事件の第一発見者だった。雨野真実(真中友雄)を止めてあげたいと警察の調査に協力する。領に特別な何かを感じている。
直人の同級生
葛西均(26) - 田中圭/(11年前) - 上村祐翔
芹沢リゾート社長秘書で、直人の中学時代の親友。父親の縁で芹沢リゾートに入社した。真面目な勤務態度でオーナー・社長からは絶大な信頼を得ている。社長からは「彼女くらい作れ」とからかわれているが、社長の妻の麻里とは不倫関係にある。
宗田充(26) - 忍成修吾/(11年前) - 本間春男
直人の中学時代の親友で、職業不定のチンピラ。事あるごとにトラブルを起こす。交際している女性から借金を断られて暴行事件を起こし、弁護を領が担当することになる。過去の事件をネタに栄作や典良から金をせしめることを繰り返し、直人のことも裏では「人殺し」として信用していない。
石本陽介(26) - 脇知弘/(11年前) - 中村竜之慎
直人の中学時代の親友で、取立て屋。威圧的な外見とは裏腹に気が小さく、優しいところもある。喘息の持病があり、それを利用して殺害される。
山野圭太(26) - 清水優/(11年前) - 堀本昴弥
光泉出版で働く雑誌編集者。陰気で疑い深い。直人の中学時代の同級生であり、いじめを受けていた。英雄とは親友であり、彼が直人に殺害される現場を目撃していた。領と共謀している。
真中英雄(享年15) - 竹内寿
友雄(領)の弟。昭和57年4月4日生。平成9年没。中学3年生のとき、直人にナイフで刺され殺された。正義感が強く優しい性格で、直人たちのいじめから山野をかばっていた。
渋谷東署
中西弘道(45) - 三宅裕司
渋谷東署の刑事課係長。階級は警部補。叩き上げの現場主義者で、部下からの信頼も厚く、暴走しがちな直人の一番の理解者。
高塚薫(26) - 上原美佐
渋谷東署の刑事課強行犯係刑事。生真面目な性格。階級は巡査で、直人の後輩にあたるが、大卒である為、直人とは同い年。実は直人に好意を寄せているが、素直になれず天邪鬼な態度をとってしまう事が多い。
倉田隆(36) - 東根作寿英
渋谷東署の刑事課強行犯係刑事。
石原管理官 - 飯田基祐
渋谷東署の管理官。
芹沢家
芹沢栄作(62) - 石坂浩二
直人の父で、芹沢リゾート会長・参議院議員。冷酷な性格。リゾート会社の跡取りとしての道を捨て、別の道を選んだ直人の事を良く思っていない。
芹沢麻里(30) - 吉瀬美智子
典良の妻。直人の義姉。典良との結婚は政略結婚だったが、典良の一目ぼれという形で結婚。ほどなく、典良の秘書の葛西と不倫関係になる。
芹沢典良(32) - 劇団ひとり
直人の兄で、芹沢リゾート社長。父親の敷いたレール通りに生きてきて社長の地位についたが、いまだ後継者として認めてくれないとして父に不満を持っていたようである。温和な外見とは裏腹に冷たい一面がある。直人とは仲が良く、確執が続く栄作と直人の関係を案じている。
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