鞍馬六郎(堂本剛)探偵事務所に大田原警部(高橋克実)が駆け込んできた。大田原の部下、茂木刑事(戸次重幸)の結婚式に出席していたところ、隣の式場で新婦の吉沢京子(井上佳子)が殺害される事件が起きたのだ。が、六郎は「探してください」との置手紙を残して失踪中。大田原は六郎の代わりに、助手の武藤リカコ(水川あさみ)と共に現場に向かう。
するとそこには、すでに到着し京子の死体を前に手を合わせる六郎の姿があった。そのかたわらでは式を挙げていた茂木が京子の着付け係の双子の女性に聞きこみをしており、その結果、双子はナイフを持って返り血を浴びた男が部屋から去る姿を目撃していたということがわかる。
直後、血だらけでナイフを持った男・山口(山本雅幸)が連行されてきた。一件落着とばかりに、山口を逮捕しようとする大田原。そこへ「果たしてそうでしょうか」という六郎の声が響く。六郎の助手のリカコはまた始まった…とあきらめ気味。「この簡単な事件、俺が33分もたせてやる!」という六郎の一言で周囲には緊張が走るのだった。
着付け係の双子に容疑を向ける六郎。遺産争い、モテないひがみ…と、動機を推理するがどれもかすりもしない。すると茂木から山口が犯行を自白したと報告が入る。山口は京子の元彼で結婚された腹いせに殺害したというのだ。しかし、六郎はそんな重大な自白には目もくれず、リカコに参列者の聞きこみを頼む。
すると、京子には巨額の保険金がかかっていたことが判明する。さらに茂木が余興に呼ばれていた大道芸人の証人を連れてきた。証人のパントマイムによると新郎の藤田(長谷川朝晴)が芝崎エリ(上野なつひ)と話していて、ナイフのようなものを手渡していたらしい。これは怪しいと六郎が藤田とエリを呼び出した。エリが藤田の元彼女と知った六郎は2人が共謀して京子を殺害したと推理。トリックの肝心な部分はサラッと流して犯行を証明していく六郎。
案の定、犯行の立証はできず、まだ時間も余っている。困った六郎は証拠を求め、鑑識室に向かう。助手のアイ(野波麻帆)を相手に空気砲でスカートがめくれるかの実験に忙しい鑑識官(佐藤二朗)から、凶器のナイフから山口以外の女性の指紋が検出されたことを聞く。さらに情報屋(小島よしお)から山口がキャバクラ嬢に貢いでいたことを知った六郎は、ホテルの一室に関係者を集め謎解きを始めた。
山口が貢いでいたキャバクラ嬢とは実はエリだった。エリは京子の保険金が入った後に山口と結婚して離婚すれば多額の慰謝料が入ると計算していた。しかし犯行に及べず。一方、エリに関係を清算された藤田も自らの未練に気付き京子の殺害を思案。しかし、やはり犯行には及ばなかった。なぜなら自分より先に山口が京子を殺してしまっていたから。つまり犯人はやっぱり山口だったのだ。六郎の推理で33分は過ぎ、事件は解決をむかえた。
#01 2008年8月2日 花嫁殺人をもたせる!! 12.2%
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#04 2008年8月23日 女優殺人をもたせる
#05 2008年8月30日 お見合い殺人でもたす 7.0%
#06 2008年9月6日 連続殺人をもたせる! 9.8%
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