2008年07月26日

魔王 第5話あらすじ

領(大野智)は、姉の真紀子(優香)を見舞うために海沿いのとある病院を訪れていた。真紀子は領の手を探るように掴み、「痩せたんじゃない?」と言う。真紀子は重い病気を患っており、また病気の影響で盲目でもあった。突然、スイカの思い出話をする真紀子に、一瞬動揺する領。思い出すように話を合わせるのだった。病院を出ると車の中で、領は少年二人が写った写真を見て呟いた。「…お姉さん、元気だったよ。領…」と、“領”に話しかける。“領”とは一体誰なのか!?

 一方、図書館で“芹沢直人様”と書かれた赤い封筒を見つけた直人(生田斗真)は、その中に入ったタロットカードと手紙を見つける。カードは、“避けられない変化が起きる”ことを暗示し、また手紙には《LIVE=EVIL》という暗号のような一文だけが書かれていた。「生きる事は、悪い事…」しおり(小林涼子)は不吉な予感を感じて、そう呟いた。

早速、しおりがカードをサイコメトリーしてみると、“倒れる鉄骨”“ロッカーから赤い封筒を取り出す山野の姿”の残像を読み取る。それを聞いた直人は、やはり山野こそが真犯人“雨野真実”であると確信し、山野を尾行する。そして…遂に山野がコインロッカーに近付き赤い封筒を手にした瞬間、直人が封筒を奪い取り中身を検めると、ただの小説原稿だった…。翻弄され、証拠が掴めず苛立つ直人は、「やるなら他人を巻き込まずに、自分の手で俺を殺せ!」と山野に迫るが、山野は「…僕は君みたいな人殺しじゃない」と言い捨てて去っていく。11年もの間、ずっと拭い去れることのない重く深い罪悪感に、直人はがんじがらめだ。

 領は、山野と会って今までの計画を振り返る。人気の無い公園で背中合わせに座り、他人として接する二人。山野は復讐の協力者として領の計画を絶賛し、復讐計画の全貌を知りたがるが、「知らないことで救われることもある」という言葉に底知れぬ恐ろしさを感じるのだった。

また、領をずっと尾け回す記者・池畑の姿に、領は気付いていた。不穏な気配を察し、珍しく険しい表情を浮かべる領。池畑は領が自分を裏切ったことに腹を立て、執拗に追い詰めていたのだ。池畑は領ばかりか、積年の恨みを持つ芹沢栄作(石坂浩二)へも接触する。「一連の殺人事件が、息子さんの事件と関係してるって噂を聞いたんです」と。栄作はホテルの経営と、議員生命に影響があってはならないと、裏社会の大物に調査を命じる。

そんなある日、領はしおりから「すぐ来てください!」と呼び出される。領が「ガランサス」に向かうと、泥だらけの顔に擦り傷をつくり、悪戯され汚れたぬいぐるみを抱いて泣きじゃくる空(大野百花)の姿があった。「空のママは人殺しなの?」領に駆け寄って泣き叫ぶ空。母親が殺人事件に関わったことで、保育園でいじめられているというのだ。「誰が人殺しなの?早く捕まえてよ」と、抱きつかれた領は、罪悪感からしっかりと抱き返すことができない…。

しおりもまた、「その人を止めたいんです。その人もきっと辛いから。誰かに救って欲しいんだと思います」という思いを語り、領の胸をぎゅっと締め付けるのだった。「だから、犯人からのメッセージを読み解いてあげないと」と、神曲の本から残像を読もうとした瞬間、しおりは意識を失い、領の前で倒れてしまう。

領はしおりを病院に連れて行き、心配でずっと付き添う。しおりの寝顔を見ていると、健気で純粋なしおりの言葉や笑顔を思い出し、領は自分の心の中に、次第にしおりへの恋心が募っていることに気付いた。思わずその顔に触れたいと手を伸ばした時、その手を宙で止めた。切なく悲しげな表情で領は呟いた。「…もう、止められないんだ」 領はここまで進めてきた復讐計画を、もう後戻りできない…。

その頃、中西(三宅裕二)らは「雨野真実」の名前に隠された秘密にたどり着いていた。「雨野真実」をアルファベット「AMANOMAKOTO」にして並べ替えると、なんと「MANAKA TOMOO(真中友雄)」になったのだ!!しかし、殺された英雄の兄・真中友雄は、10年前に事故で亡くなっているハズ。友雄の名前がなぜ?!混乱する一同だったが、今は唯一の手掛かりと捜査を進めるうちに、友雄が鉄骨の下敷きになって死んだことが分かる。 「鉄骨…しおりさんの見た残像と同じだ!」すぐさま、直人はしおりの元を訪れる。雨野の名前を入れ替えると、英雄の兄の名前になったこと。そして、彼が十年前に鉄骨の事故で亡くなったこと。

それを聞いたしおりから、衝撃の告白が!なんと、しおりは11年前の事件の第一発見者だと言うのだ。だから、自分は事件に巻き込まれているのではと。それを聞いた直人はショックを受ける。「自分のせいで、すみません…」自分の過去が、どこまでも人を巻き込んでいくことに直人は堪えられなかった。しかも、このしおりまで…。

そんな直人に追い討ちをかけるように、栄作が刑事を辞めるよう言う。「一連の事件に自分の過去が関わっている以上、辞められない」とという直人に、「だから、やめろと言ってるんだ」と栄作。直人は栄作が自分の地位や名誉を守るためだけで言っていると悟り、たまらなく悲しくなる。

「いつになったら信じてくれるんですか?」と訴える直人。直人は十一年前のあの事件の時、英雄を刺していなかった。ナイフを持つ手で腹を殴りつけただけだった。しかし、その苦痛で英雄が倒れ掛かってきたことで、運悪く体が重なった時にナイフが刺さってしまったのだ。「あの事件だって、少年院に行ってもブン殴られても良かった。ただ、父さんに信じて欲しいだけだったんだ!」と、父親に感情をぶつける直人。しかし、二人の間にはどうしようもなく大きな溝があり、決して埋まる事はなかった…。

絶望している直人の元へ領が現れ、二人で話す。「犯人に会って聞きたいことがある」と語る直人に「諦めないで下さい。どうか早く犯人に辿り着いて下さい」と言葉をかける。その言葉を直人は励ましと受け止めるが、領にとっては宣戦布告に過ぎなかった。

しかし、そんな領の元に赤い封筒が届く。中にはタロットカードが!!一体誰が!?驚き、動揺する領の元へ、不気味な笑みを浮かべながら池畑が訪ねてくる。 10年前に事故死した少年の話を、少年を知る藤野という人物に聞いたと言いながらゆっくりと語り始める池畑。

―――事故で亡くなった少年・友雄はいつも行動を共にする友人がいたという。ある日、2人のうち1人しかいない事を不思議に思った藤野がもう一人の行方を聞くと「友雄は死んだんです」と答えた少年。しかし、藤野は妙だと思った。そう答えた少年こそが友雄だったのだから!!

しかし藤野が友雄だと認識していたハズのその少年は更に「僕の名前は領です」と言ったというのだ―――この話の後、池畑は領をまっすぐ見て静かに「真中友雄さん」と呼んだ。微動だにせず、池畑をまっすぐ見つめる領。 遂に領の正体に辿り着いた池畑。領の復讐計画は、最大の危機を迎える! 果たして領は?計画は?どうなってしまうのか…!?


第1話 2008年7月4日 愛を捨てた復讐鬼―哀しき魔王 14.0% 15分拡大

第2話 2008年7月11日 裏切りの罠…引き裂かれた親子!! 12.6% 5分繰り下げ

第3話 2008年7月18日 暴かれる素顔 愛とひきかえの復讐 9.2%

第4話 2008年7月25日 狙われた魔王 地獄の門は開かれた 10.1%

第5話 2008年8月1日 殺人予告・・・!? 魔王に届く赤い封筒 10.9%

第6話 2008年8月8日 教えてやるよ…真犯人の正体を!!  7.6%

第7話 2008年8月15日 偽りの姉弟…優しい嘘が死を招く 12.1%

第8話 2008年8月22日 許されぬ愛の終わり…復讐、再び 11.5%

第9話 2008年8月29日 真犯人は俺だ 知りすぎた男の悲劇 11.5%

第10話 2008年9月5日 一族の崩壊…死のラストカード!!

第11話(最終回) 2008年9月12日 最後の対決死が絆を引き裂く!!
タグ:魔王

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posted by Dhunting | Comment(0) | 2008年夏ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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