店を出たところで、急患で呼ばれたネリは病院へ向かい、詩文は恋人の安城英児(勝地涼)のもとへ。一方、帰宅した満希子は夫の武(渡辺いっけい)に、美波のお悔やみをどうしようかと相談する。バンクーバーに行きたいが、自分がいないと家族が困るだろうと憂慮する満希子だったが、武に「困らないよ、別に」と即答され、拍子抜けしてしまう。
その後、外務省が情報を操作しているのか、圭史の死は報道されなくなる。詩文の娘・冬子(松山愛里)は、特別扱いされる実の父親の死を「なんか事件っぽい感じ」と面白がってみせるが、ひとりになると複雑な表情に……。
その頃、急患の処置を終えたネリは、人気のない病院内で不意に誰かにつけられているような不安にかられ、研修医の福山(長谷川博己)に自宅まで送るよう命じる。家の鍵を開け、用心深く中を確認するネリ。
翌日、満希子はさっそくバンクーバーへのチケットを取るため旅行代理店へ。一人での渡航に不安を隠せない満希子。
一方、店番をしている詩文のもとに、圭史の母・良子(野際陽子)が訪ねてくる。圭史が払うはずだった冬子の養育費を請求していた詩文に、法律的にその義務はないと告げる良子。そして、いくばくかの手切れ金を渡すとともに、今後一切の縁を断つという念書への署名を迫る。さらに、詩文のせいで圭史の経歴に傷がつき、女性不信にもなったとののしる良子だが、詩文は一寸のためらいもなく、圭史は好きな女と死んだのだと冷静に告げる。動揺する良子に、養育費の交渉を続ける詩文。
数日後、バンクーバーへと旅立った満希子は、すでに遺骨になってしまった美波と対面する。美波の娘・彩(楢葉桃菜)から、美波の両親も彩も美波の遺体を見ていないと聞かされ、どこか不自然さを感じる満希子。その後、娘のゆかり(夏未レイナ)に電話をかけた満希子だったが、なぜかゆかりはメイド服姿で街を歩いていた。
戸倉家に泊まることになった満希子は、美波たち夫婦の寝室が別だったことを知る。美波の部屋には、満希子が抱いていた美波のイメージとは違う華やかな洋服が並んでいた。満希子は思わず、携帯電話のカメラで部屋の様子や洋服を撮影してしまう。
翌日、美波が命を落としたカナダの海に別れを告げた満希子は、出発間際の空港で、美波の夫・雅之(二階堂智)から美波の手帳を託される。「美波には男がいたようなんです。これに何もかも書いてあります」と打ち明けられた満希子は、帰国早々、詩文を訪ねる。
美波の手帳を詩文に見せながら、詩文の顔を伺う満希子。美波の部屋で撮影した写真をも見せる満希子に呆れる詩文だったが、満希子はそんなことはかまわず、手帳に書かれたマークについても興味津々で聞いてくるのだった。そのとき、詩文の携帯に計量をパスしたという英児からの連絡が入る。肉屋でステーキを買い、英児のアパートへと向かう詩文。
翌日、英児から試合のチケットを渡された詩文は、久しぶりに英児の試合を見に行くことに。試合は英児優勢で展開するが、5ラウンドで苦し紛れに相手が発したパンチが英児の顔面に当たり、英児はKO負けしてしまった。
その夜、いつもの試合の後のように、詩文の身体を求める英児。だが、その瞬間、激しい全身痙攣を起こし、救急車でネリの病院へと運び込まれる。病院の廊下で、身に付けたブラウスのボタンが掛け違えていることにも気づかず、呆然と立ち尽くす詩文で……。
第1話 2008年7月10日 「41歳?隣の女には負けられない!!」 11.8%
第2話 2008年7月17日 「41歳…命をかけた不倫の恋」 10.6%
第3話 2008年7月24日 「41歳…建前と本音」 8.3%
第4話 2008年7月31日 「女41歳おひとりさまの真実」 8.1%
第5話 2008年8月7日 「衝撃の夜〜花火散らして」9.2%
第6話 2008年8月14日 「家庭内スキャンダル!!」10.8%
第7話 2008年8月21日 「危険な女ともだち」7.0%
第8話 2008年8月28日「そして嘘は暴かれ始める」8.7%
最終話 2008年9月4日
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