ある日、樹季は事務所のシニアパートナーの城山幸太郎(草刈正雄)に頼まれ、とある市庁舎の教育委員会を訪ねた。教育長の田川龍之介(角野卓造)と面会するが、何の説明もないまま職員の望月道夫(平岡祐太)に案内されいくつかの小学校を回ることに。
校長を相手に担任教師の関西弁が子供へ悪影響を与えていると攻め立てる母親、合奏発表会で子供をビデオに撮りたいという親からの要望で客席を向いて指揮をする生徒の姿を見せられた樹季は、理不尽な要求をする保護者が“モンスターペアレント”と呼ばれていることを教えられる。
さらに次の小学校で校長室に通された樹季は、校長と担任教師の真田と共に保護者の渡辺秋枝(木村佳乃)と対面する。
秋枝は遠足の写真に娘が写っている枚数が少ないことをあげ、不適格教師である真田を担任から外すように訴える。秋枝の強烈さにぐったりとなって教育委員会に戻ってきた樹季は、田川から教育委員会のメンバーと共に学校と保護者との問題を解決して欲しいと依頼された。断るつもりだった樹季だが、城山から頼まれた案件であることから翌日も渋々と教育委員会へ向かう。
そんな樹季の態度に「教育への志がないのならこの仕事は辞退すべき」と指導主事の三浦圭吾(佐々木蔵之介)はにべもない。望月や係長の小山和明(温水洋一)、事務職員の相原エリサ(大友みなみ)が見つめる中、秋枝の件をさっさと片付けようする樹季と慎重な三浦の意見はことことごとく対立する。
そして、学校での秋枝の真田に対する言及はますます激しくなる一方だった。 正論で反論してもまったく通じずに苛立ちを募らせる樹季に反し、秋枝はやがて授業までも監視するようになる。
数日後、校長室にやってきた秋枝は、真田が特定の生徒をひいきしている決定的証拠だと体育の授業を映したビデオを差し出した。直後、反論の突破口を見つけた樹季が口を開いた。学校の許可なく撮影しているのは盗撮行為で、さらにそれを目的で学校に入ったことは違法にあたると一気にまくし立てる樹季。法的に裁かれる可能性をほのめかされ言葉を失った秋枝を尻目に樹季は勝ち誇ったように颯爽と立ち去る。
ところが翌日、その後秋枝がさらに暴走し、真田を執拗に責め立てたという事実を突きつけられた樹季は、秋枝に損害賠償訴を求める裁判を起こそうと提案。「教師と保護者はわかりあうもので勝ち負けではない」という三浦から非難される。
その夜、真田が自殺を図ったとの連絡を受け、樹季と望月は病院へ駆けつける。一命をとりとめたものの「子供たちの笑顔を守るために教師を辞める」という真田に言葉を失う樹季。
後日、田川の元を訪ねた樹季は「教育問題は専門外だから」と今後の協力を断った。
以前の生活に戻り弁護士として仕事をこなしていく樹季だったが、そんな矢先、道で秋枝から声をかけられた。
真田が辞めたのは樹季が見放したからだとお礼を言い、勝ち誇ったような笑顔で去って行く秋枝に怒りがこみ上げる樹季。
さらに城山から仕事で負けるのは初めてだろうと指摘された樹季は愕然と立ち尽くし…。
第1話ゲスト
渡辺秋枝(モンスターペアレント) - 木村佳乃
真田雅之(教師) - 内田滋
クレーム親・和子 - 峯村リエ
重松郁子(関西弁の教師) - 佐藤綾
三木校長 - 窪園純一
鈴木校長 - 森富士夫
佐伯副校長 - 山崎栄
一郎 - 古澤裕介
相手方弁護士 - 平野勲人
ビジネスマン - マーク・チネリー
タクシー運転手 - 岡田謙
看護師 - 秋山美嘉
元気の良い兄 - 芦澤夏樹
元気の良い弟 - 芦澤春杜
第1話 2008年7月01日 「娘の担任をかえろ」 14.2%
第2話 2008年7月08日 「学級閉鎖しろ」 11.6%
第3話 2008年7月15日 「給食費は払わない」 13.0%
第4話 2008年7月22日 「息子を絶対医者にしろ」13.2%
第5話 2008年7月29日 「カリスマ校長の秘密」 12.2%
第6話 2008年8月5日 「先生の顔を整形しろ」
11.2%
第7話 2008年8月12日 「霊感母の恐怖」8.7%
第8話 2008年8月19日 「急転!悲しみの鉄拳」 12.4%
第9話 2008年8月26日 「別離の日」11.6%
第10話 2008年9月2日 「衝撃! 刺された相棒」12.0%
最終話 2008年9月9日
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